「小1プロブレム」対策には幼小の連携がカギに
「小1プロブレム」とは、小学1年生が学校に入ってから落ち着くことができず、学習が成立しない状況を指します。具体的には、「先生の話を聞かない」「座って授業が受けられない」「集団行動ができない」などが挙げられます。
小1プロブレムの要因として、人との関わりが不足している点や、幼稚園や保育園と小学校で教育内容が十分に共有されていないなどが挙げられます。家庭内のしつけだけでは問題解決が難しいとされ、子供たちが小学校に適応できるよう、状況改善のために自治体が取り組みを始めています。幼稚園児や保育園児が小学校を訪問したり、その逆に小学生が幼稚園などへ来たりと交流機会を設けているところもあります。相互理解を深めるために、職員による交流研修も行われているようです。
まとめ
就学前教育は子供の人格形成の基礎となる大切なものです。子供の可能性をどれだけ広げてあげられるかは親次第といえますが、特別な教室に行かずとも、最低限の教育は受けられます。子供たちは幼稚園や保育園などで、さまざまなことを経験し、学び、身につけていきます。親としては関わりが不足しないようコミュニケーションを多くとり、基本的な生活習慣を身につけさせることが重要です。
参考
文部科学省(2018年3月)『幼稚園教育要領解説』フレーベル館
内閣府、文部科学省、厚生労働省(2018年3月)『幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説』フレーベル館
文部科学省(2018年3月))『保育所保育指針解説』フレーベル館
「保育園卒」vs「幼稚園卒」 小学生になると見える明らかな違いとは?<働くママに聞いた!>|BRAVA
第1章 総説 生きる力の基礎を培う就学前教育の充実|東京都教育委員会
小1プロブレムを乗り越えろ! 第1回 教育現場の現状を知ろう|ベネッセ