高校受験数学の勉強方法?まずはつまずきポイントの確認から始めよう! - cocoiro(ココイロ) - Page 2

復習に向いているテキストは?

小学校の内容がクリアできたら、続いては中学校の内容の復習です。公式や定理など暗記する項目が増えてきますが、問題を解きながら覚えていくのがおすすめです。

基礎的な問題がたくさん載っているもの

まずは、各単元の基礎的な問題がたくさん載っている問題集をおすすめします。公式や定理を「暗記しなければ!」と思う人が多いですが、数学では暗記自体が目的なのではありません。暗記は問題を解くために行います。

目的を考えるなら、暗記してから問題を解くのではなく、問題を解きながら暗記していく方が効率良く進められます。最初は問題を解くたびに教科書を見ながら公式を写していくような形になるかもしれませんが、繰り返していくうちに手と頭が覚えていきます。

参考書タイプより問題集タイプがおすすめ

勉強が得意だった親御さんは、「チャート式」などのハイレベルな内容が載った参考書タイプのテキストを買い与えることがあるかもしれません。しかし、数学が得意な子供以外は問題集タイプを使わせることをおすすめします。

中学校で勉強するような数学の問題には、ある程度「型」と呼べるようなものがあります。例えば因数分解を見てみましょう。

3x2-3x-60

この方程式は以下のように因数分解できます。

3(x-5)(x+4)

60を3で割ったらいくつになるか?  -20はどのように素因数分解できるか? を考えながら、4つの公式に当てはめていくのが因数分解です。

因数分解の問題をたくさん解いていると、「これは5と4に分かれそうだな」など勘が働くようになります。似たような問題を以前に解いたことがあるため、問題の類似点に気づきやすくなるのです。

参考書タイプのテキストは、圧倒的に全体の問題数が足りません。簡単な練習問題をあまり解かないまま発展問題に進んでしまいます。スポーツにたとえるなら、素振りが足りないまま試合に出るようなものです。まずは素振りが必要という子供はたくさんいますので、問題数重視でテキストを選んであげてください。

同じ問題集を何周もやろう

また、同じ問題集を何回も解くことをおすすめします。最初はかなり時間がかかるでしょうが、2周目、3周目と繰り返していくうちにどんどん解くスピードが上がっていきます。また、最初は何回解いても分からなかった問題も、時間をおいて繰り返すことによって理解が身についていきます。「この問題集の内容はだいたい分かったな」と思えるところまで来てから、次の難易度の問題集に進みましょう。