親が子供にとる4つの態度と子供の性格への影響は?
ここまで具体的な声かけをご紹介してきましたが、次は親が子供にとる態度を4つに分類してご紹介します。これまでの自分自身の態度を振り返りながら読み進めてください。
支配する
命令口調や高圧的な態度で、子供を自分の思い通りに支配しようとしている親に対して、子供は親の顔色をうかがって行動するようになります。
子供は、親の前では従順で素直になりますが、力のない者の言うことを聞かなくなったり反抗するようになります。また、自発的に考えることができなくなり、受け身で消極的な性格になる傾向があります。
服従する
親が子供の言っていることをなんでもかんでも受け入れてしまうと、自分中心に世界が動いていると勘違いするようになります。その結果、人に対して横暴な態度をとるようになり、人の言っていることに従わないようになります。
また、自分で責任を取ることがなく、自分の思い通りにならないと不機嫌になったり暴力で解決しようとすることもあります。
保護する
子供に愛情を注ぐことは大切ですが、過保護にしすぎると危険に対して察知する力が付きません。ただ、守られている安心感から、感情は穏やかになり、他人に対しても優しく接するゆとりを持つことができます。
拒否する
子供が甘えようとしてきても、後回しにしたり拒否する態度を取ってしまうと、不安を常に感じてしまいます。愛情を欲するあまり、親の注意を引くために事件を起こしたりするようになります。愛情に飢えているので、他人に対して優しくすることができません。また、感情が乏しくなり、暗い雰囲気をまとった子供になります。
親がサポートできることは?
では、子供の性格に良い影響を与えるために親ができることは何でしょうか? 最後に、「言葉」と「態度」という2つの観点から、親ができるサポートをご紹介します。
自分の言葉を見直してみる
まずは、自分自身が普段使っている言葉を見直してみましょう。自分の話している言葉を客観的に分析するのはかなり難しいです。学校の先生がよくやる方法ですが、自分の授業中の姿を動画や音声で録音して後で聞いてみると良いでしょう。また、それを文字に起こすとより具体的に普段どんな言葉を使っているか客観的に知ることができます。
文字に起こしてみると、子供対してふさわしい言葉なのかどうかが冷静に判断できます。「命令口調」「ネガティブな決めつけ」など、前半にご紹介した6つの言葉かけをしていないか意識して見直してみてください。
子供にとっている態度のバランスを変える
次は、子供にどのような態度で接しているかを振り返り、そのバランスを考えてみましょう。支配的に接しているようであれば、子供に考えさせる場面や子供の意見を聞き入れる場面を増やしていきましょう。
子供に服従している場合は、ダメなことはダメとしっかり伝えるような強さを示すようにしましょう。
保護ばかりしているようであれば、少しずつ子供にリスクを取らせるように促していきます。心配な気持ちは分かりますが、失敗から学ぶことは多いです。失敗した後に、寄り添うことを忘れなければ子供に任せる割合を増やしてもうまくいくはずです。
拒否する態度をとっていると思ったら、愛情を注いであげてください。手を握るでも抱きしめてあげるでも目を見て話を聞いてあげるでも、子供に温もりを感じさせてあげることが大切です。愛情で心を満たすことができたら、子供は1人で歩いていくことができます。
まとめ
子供の性格は、周りの大人の関わりが大きな影響を及ぼします。特に、毎日一緒に過ごしている親の影響は絶大です。子供は誰だって親に愛されたいと思っています。だから、親の期待に応えたいと思っていますし、褒めてもらおうと一生懸命です。
良い性格の子供に育てるために親ができる最初のサポートは、普段の自分の「言葉」や「態度」を振り返ることです。この記事が、その一歩を踏み出すヒントになれば幸いです。
参考
子どもの「性格の土台」は親の言葉がつくる|PHPファミリー
あなたはどんなタイプ?ママの態度で子供の性格が決まる!?|NEVERまとめ
子供の性格を「良い子=SQ(社会的指数)高い子」に育てるには|AllAbou
【子供の性格:4タイプ診断】子供の性格を知ると「興味」「長所」「接し方」が見えてくる!|ミトメミノル子育てナビ
「SQ」って知ってる?今を生きる子どもたちに「社会的指数」が重要なワケ|ウーマンエキサイト