ホームスクーリングやフリースクール!選択肢が多いアメリカの教育! ( 2 )

アメリカの教育と日本の教育の3つの違い

小学校でも飛び級あり!

日本とアメリカの教育で決定的に違うところは、小学校でも留年や飛び級があるというところです。日本では、義務教育の間は自分の学年の学力が充分に身についていなくても進学することができます。言い方を変えれば、学力が充分に身についていない状態でも、年齢とともに強制的に周りと一緒に進級しなければならないのです。そしてもちろん日本には飛び級の制度もありません。

アメリカの教育では、自分の意見を表現できるようにすることや、どれだけの成果が出せるかを重要視しています。自分の意見をうまく表現できるようにするためには充分な知識や書く力、話す力が必要です。そういった理由も含め、アメリカでは一人ひとりに合った教育をしっかりと受けさせるために、小学校でも留年制度を取り入れています。それとは反対に、もちろん飛び級制度も取り入れられています。そのため、通知表には「来年おすすめの学年」が明記されています。

障がい者教育の発達

アメリカには、充実した障がい者教育制度があります。21歳以下の障がい者は、一人ひとりに応じた適切な支援を無料で受けられるようになっており、こちらの支援はIEPと呼ばれています。IEPはさまざまな専門家によって作られ、親の意見なども取り入れながら作ったプランで子どもを教育していきます。

そしてもう一つ、IFSPというプランが存在します。IFSPとは、障がい児は早くから教育を受けた方が良いと言われていることから、3歳以下の障がい児が早くから教育を無料で受けられるプランです。早くから教育を受けることで、子どもに自信がつき、就学後の戸惑いやストレスを少なくして学校社会に溶け込むことができます。

また、公立の学校には、障がい者のためにスロープやリフトを設置する義務があり、障がい児も健常児と同じようにストレスなく教育が受けられるようになっています。そして、障がい児も健常児と同じ学校に通い、社会勉強をします。そして健常児も、障がい者への手助けの仕方や触れ合い方を学んでいきます。

学校の種類が多い

個人重視のアメリカには、ホームスクーリングやフリースクールなど、アメリカならではの教育のスタイルがあり、選択肢が多くあります。ホームスクーリングは、かつてはメジャーではなかったものの、近年では徐々に利用する子どもが多くなり、今では一般的になっているということです。

学校に通うのではなく、家庭を拠点に行う教育をホームスクーリングといいます。ホームスクーリングを取り入れている家庭は学校への不満、学校で落ち着いて勉強できないなど、家庭によってさまざまな理由を持っています。自分での学習をはじめ、オンラインや家庭教師、学校の授業に一部参加するなど、自分に合った方法で教育を受けることができるのです。周りもホームスクーリングをしている人に対してどうこう言わず、受け入れる姿勢で温かく見守ってくれます。

日本でのフリースクールというものは、不登校の子が安心して通えるように工夫された施設のことを指します。しかし、アメリカでのフリースクールは、低所得者のために作られた公立学校のことを指します。

アメリカも、義務教育の間は一般的な公立学校も授業料は無料ですが、朝食やランチは家庭が料金を負担します。しかしフリースクールでは、授業料はもちろん、朝食やランチを無償で提供するところがあります。つまり、「フリー=自由」という意味ではなく、「フリー=無償」という意味なのです。参加は強制ではなく、家庭の事情によってはフリースクールを選び通わせることもできます。

まとめ

アメリカでは、誰もが平等で充実した教育が受けられるように、教育制度、プランや施設などにさまざまな工夫がされています。まさに子供一人ひとりのことが考えられた素晴らしい教育制度といえます。

しかし、どの子供にとってもアメリカの教育が良いと言えるわけではありません。それぞれの子供がどのような環境で、どのように学習をしていくことが一番良いのかを見極めることが大切です。そのためにも、是非このアメリカの教育も視野に入れ、参考にされてみてください。

参考
アメリカの学校制度と職業教育|独立行政法人労働政策研究所・研修機構
アメリカ生活大事典 アメリカの学校・教育制度|現地情報誌ライトハウス ロサンゼルス
アメリカ合衆国の教育|ウィキペディア
日本教育とアメリカ教育の”違い”はどこから来るのか?(高校留学で感じた事)|note
アメリカの教育事情|Study in the USA
日本とアメリカの学校の違い|NEVERまとめ

この記事をかいた人

katsu

オランダの小学校で教員になるために、オランダに移住した元小学校教員。「ひとりひとり違った形や色があって、それがいい」と考え、イエナプランを取り入れた学級づくりや授業づくりに取り組む。ファーストキャリアは旅行会社!「教育」と「旅」をライフワークに、フリーライターとして活動中。Twitterで毎日オランダの教育ニュースを発信中!
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