ホームスクーリングやフリースクール!選択肢が多いアメリカの教育! - cocoiro(ココイロ)

アメリカには、ハーバード大学をはじめ、スタンフォード大学、プリンストン大学など数々の名門大学が存在し、世界中からアメリカの大学を目指してやってくる人も数多くいます。世界中が注目するアメリカでは、子どもたちは一体どんな教育制度で教育を受けているのでしょうか。今回は、アメリカの教育制度や、アメリカの教育と日本の教育の違いを紹介していきます。

アメリカの教育制度

アメリカでは、各州で教育制度が違うため、さまざまな教育制度があります。義務教育開始年齢は6~7歳、義務教育終了年齢は16~18歳と、義務教育の始まりや終わりの年齢も州によってさまざまです。州によって教育方針や学習内容も変わってきますので、どの地域に住み、どの学校に通わせるのかがカギとなります。

就学前

3~5歳の就学前には幼稚園や保育園に通わせます。就学前1年間以外は義務教育だったり、そうではなかったりもします。通わせている家庭、通わせていない家庭とさまざまです。

ほとんどの小学校には幼稚園が併設されており、就学前1年間はその幼稚園に通わせるという義務教育になっています。また、デイケアやベビーシッターなどの制度もあり、0歳から預かってくれるところもあります。

日本の幼稚園にあたるプレスクールでは3~4歳までの子どもを預かってくれ、早期に学習に取り組むところもあります。

初等教育

初等教育と中等教育の合計は12年ですが、その配分もまた州によってさまざまです。日本と同じように公立学校と私立学校がありますが、ほとんどが公立学校へ通います。私立学校は公立学校に比べ学費は高いですが、その分質の高い教育を求めて私立学校へ通わせる方もいます。私立学校の全寮制では、学習面だけでなく生活面も手厚くサポートしてくれます。学校によっては、アメリカ勤務の親が帰国していなくなっても、子どもが希望すればアメリカに残れるところがあります。

日本では教室と教室は壁で区切られていますが、アメリカの学校では教室と教室はカーテンなどの簡易的な仕切りで区切られており、いつでも合同授業や交流ができるようになっています。学校によっては、保護者のボランティアを取り入れているところもあり、校外学習の付き添いや子どもへの個別指導などをお願いするというところは、日本ではなかなか見られません。

中等教育

日本での中学校、高等学校にあたるアメリカでの中等教育は、ミドルスクールやジュニアハイスクール、ハイスクールなどと呼ばれ、11~18歳の子どもが通います。

基本的に日本と同じように単位制ですが、日本よりも選択できる科目が幅広いのが特徴です。

ハイスクールを卒業すると、高校卒業資格が授与されます。もし途中で中退してしまい、再度学習のやり直しをしたい場合は、必要科目の受講を完了するなどの条件を満たせばGED資格(日本でいう高等学校卒業程度認定試験)を取得することができます。

高等教育

通常18歳~25歳に受ける高等教育は、日本でいう大学の時期にあたります。

アメリカの高等教育は、総合大学、文理大学、専門大学の4年制の大学と短期大学の4つに分かれます。文理大学の中には、大学院を持つものもあります。また、医学、工学、法学などの学部を専門に持つ大学や、総合大学の中に一部の学部として持つ大学もあり、大学の数は世界の中でもトップレベルの多さです。

有名な大学も数多くあるアメリカですが、地域の住民なら誰でも入ることのできる2年制のコミュニティカレッジもたくさんあります。学費が安いため、コミュニティカレッジで2年間学習したあとに4年制大学に編入する人もいるそうです。短期大学で2年間学んだ後にも、4年制の大学へ編入することが可能となっています。学費を抑えるため、このように編入して大学を卒業していく人も多くいます。

また、アメリカでは日本のように入学試験ではなく、民間のSATという試験を利用することも多くあります。SATとは、今までの学習がどれだけ身についているかを確かめるだけでなく、これから入る大学の学習にどれだけついていけるかを見極めるための試験でもあります。