科目別・高校受験の勉強法とコツ
ここでは、高校受験の勉強法とコツを5教科別にご紹介します。
国語
まずは、熟語や慣用句などの語彙(ごい)、漢字、文法の基礎を固めましょう。基礎ができていない状態で長文読解や応用問題に取り組んでも、なかなか問題を解くことができないということが起こり得ます。
基礎固めをしながら、一番配点の高い長文読解問題にも取り組んでいきましょう。長文読解は、繰り返し行うことで解く力が身についていきます。さまざまな問題に挑戦し、「読む力」と「解く力」をつけていきましょう。
最後に入試の出題傾向をつかみ、時間配分がうまくできるようになるために過去問を解いていきます。入試問題は学校や都道府県ごとに異なるので、過去問で慣れておくことが大切です。最低でも3年分は取り組み、間違えた問題は繰り返し解き直しましょう。
数学
志望する高校のレベルに合った受験用の問題集を1冊手に入れます。問題集選びが難しい場合は、学校の数学の先生や塾の先生に相談すると良いでしょう。手にした問題集には繰り返し取り組み、最低でも3回は解きます。特に、解けなかった問題や間違えた問題には集中的に取り組むようにしましょう。これで数学の基礎を身につけることができます。
基礎レベルが整ったら、過去問や模試の問題を解いていきましょう。解けなかった問題や間違えた問題から、自分の苦手な分野を把握することができます。苦手な分野は教科書や参考書を使って基礎からやり直し、再度問題集に取り組みましょう。
さらに応用力をつけるために、ワンランク上の問題集やほかの都道府県・私立高校の入試問題にも取り組むと良いです。すぐには学習の効果や結果が出ないかもしれませんが、続けることで偏差値は上がっていきます。諦めずに頑張りましょう。
英語
英語も国語と同様、英単語と文法を学習して基礎固めをしましょう。この2つができていれば長文問題や英作文に取り組みやすくなります。基礎固めをしながら志望する高校のレベルに合った長文読解や英作文の学習を行い、最後に過去問を解いて総仕上げをします。
苦手な子が多いリスニングの勉強のコツですが、「①初めにすべての解答に目を通す」ことと「②聞こえる単語を聞き取る」の2つを覚えておくと良いでしょう。すべての解答に目を通すことで、どんな質問をされ、どの選択肢が答えになり得るのかを予測しやすくなります。また、単語は1語1語聞き取ろうとせず、知っている単語を聞き取るようにします。分からない単語が出てきてもそれにとらわれず、大まかな意味を理解できるように練習しましょう。
理科
理科は、暗記と計算が必要な教科です。理科も志望する高校のレベルに合った受験用の問題集を1冊手に入れましょう。手にした問題集に何度も取り組み、基礎的な用語や内容を理解することから始めます。解けなかった問題や間違えた問題はしっかり理解できるまで学習しましょう。基礎ができたら過去問を解き、問題の出題傾向をしっかりと押さえます。
理科はどちらかというと、得意分野・単元がはっきりと分かる科目ではないでしょうか。苦手な分野・単元は教科書や参考書などで知識を身につけ、問題集で力試しをしましょう。
社会
社会は暗記科目です。高校受験用の暗記ブックやカードなどを使い、用語や背景、年代などをしっかり覚えましょう。
暗記のコツは「①1日に覚える数を決める」「②毎日やる」「③反復する」の3つです。目で追うだけではなく、声に出したり、紙に書きながら行うとより効果的です。特に社会は漢字で正しく書けないと減点されたり、点がもらえなかったりするので、漢字を覚えるためにも書いて暗記することをおすすめします。
暗記科目とはいえ、社会でも基礎的・基本的な知識と理解は必要となってきます。暗記するだけでは入試には対応できないので、問題集や過去問、模試の問題を数多く解き、出題傾向を把握したり、時間配分を身につけておきましょう。