子供の口臭にどう対処する?口臭の症状から原因となる病気まで解説 - cocoiro(ココイロ)

乳幼児期や学童期の子供であっても、口臭がきつくなってしまうことがあります。今回は、口臭の種類や原因となる病気、自宅や歯科医での対策、よくある質問などをご紹介します。

口臭の種類

口臭には主に5種類あります。

生理的口臭

まずは、生理的口臭です。これは、起床時や空腹時、緊張時などに口臭が強まってしまうことをいいます。口腔内の唾液の量が減り細菌が増殖するために、口臭の原因物質であるVSC(揮発性硫黄化合物)が生成されるためです。歯磨きをすればVSCや細菌が減り、食事や水分補給で唾液量が増えると口臭は弱まります。また、乳幼児期、学童期、思春期といった年代特有の口臭も起こり得ます。

飲食物や嗜好品による口臭

ニンニクやネギ、酒、タバコなどによる口臭です。しかしこれらの口臭は一時的なもの。特に異常というわけではありません。

病的口臭

病的口臭の9割は口腔内に原因があります。歯周病や虫歯、歯垢(しこう)、歯石、舌苔(ぜったい)、唾液減少などが該当します。

ストレスによる口臭

ストレスによる口臭です。唾液の量が減ってしまうため、口腔内が臭くなってしまいます。

心理的口臭

実際はそうではないにもかかわらず、自分で口臭が強いと思い込んでしまうことです。

口臭異常の原因

子供の口臭異常の原因は主に5つです。

歯磨き不足

歯磨き不足とは、1回、1回の歯磨きで隅々まで磨かれておらず、不十分になってしまっている状態です。しっかり歯磨きをして口腔内を清潔に保っておかないと虫歯や歯周病の原因となり、口臭の異常も発生します。正しい歯の磨き方を身につけ、習慣化していくことが大切です。

口呼吸

鼻呼吸ではなく口呼吸が常態化していると、口腔内に菌が入りやすくなってしまうため、こちらも虫歯や歯周病の原因になり得ます。さらに口腔内が乾燥するため、菌の繁殖の原因となります。

咀嚼(そしゃく)回数の少なさ

あまり噛まずに飲み込むと唾液が分泌されず、歯周病菌を洗浄できません。歯周病や口臭に発生しやすくなります。

免疫力の低下

精神的なストレスで唾液量が減るため、口臭の原因にもなります。

マウスウォッシュ(洗口液)の多用

マウスウォッシュは使用頻度を高めると唾液量が減って逆効果です。口臭を防ぐためなら水やお茶のうがいで十分でしょう。