睡眠不足が及ぼす悪影響
睡眠不足は、子供の体にさまざまな症状を引き起こします。
イライラ・多動
友達とのケンカが多かったり、何だか怒りっぽいようなとき、睡眠不足のためにイライラして心のコントロールが難しくなっている可能性があります。
成績低下
成績が上位の子ほど早い時刻に寝ているという調査結果があるほど、睡眠と成績は深く関係しています。寝不足では集中力や注意力が不足しがち、というだけではありません。私たち人間の脳は、レム睡眠の間に記憶を整理しています。睡眠時間が短いと記憶を整理・定着させる機会が減ってしまうため、どんなに勉強しても身につきにくいのです。
発達への影響
睡眠は体や脳を休めるだけではありません。睡眠中には子供の成長に欠かせない成長ホルモンなど、さまざまなホルモンが分泌されます。特に成長ホルモンの分泌は睡眠時が最も多いため、子供の成長にはより質の高い睡眠が必要不可欠です。
肥満や生活習慣病のリスク
睡眠不足になると太りやすくなるため、肥満や高血圧、生活習慣病のリスクが高まってしまいます。手遅れにならないうちに改善しておきたいものです。
まとめ
子供がなかなか寝てくれないというのは親にとって大きなストレスです。心身ともにさまざまな影響があると知ってはなおさらでしょう。しかし、寝かせなければとイライラしていると、子供は親の精神状態を感じ取り、ますます寝てくれないという悪循環におちいってしまいます。できるだけゆったり構えて、親子で生活リズムを整えて健康的な暮らしをするよう心がけましょう。
参考
第1節 生活行動|平成27年版子供・若者白書(全体版)|内閣府
眠れていますか? 各年齢別のベストな「睡眠時間」がありました|ハフポスト
子どもの睡眠 | e-ヘルスネット 情報提供
大人と違う! 子どもの眠りのメカニズム | ライフスタイル | NHKらいふ