子供が寝ない!睡眠不足の影響と、心配なときの対応策を伝授 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

寝かしつけのテクニック

お腹スイッチ

赤ちゃんを寝かしつけるとき、抱っこやおんぶしている間は寝ていたのにベッドに寝かせた瞬間に目覚めてしまったという経験はありませんか?

よく「背中スイッチ」などといわれますが、実はこの覚醒スイッチはお腹側にポイントがあったのです。これは、人間の遠い祖先の大型霊長類が樹上生活をしていたころ、赤ちゃんが1日中抱っこやおんぶで母親とお腹を密着させて生活していた名残のようなもの。お腹が離れると「危ない!落ちる!」と生命の危機を感じてしまうのだそうです。

赤ちゃんを寝かせるときはできるだけ体から離さず、ゆっくりした動作で、寝ていることを確認してからそっと離れるようにするのがコツです。

スキンシップ

寝る前には静かにゆったりとした時間を取りましょう。赤ちゃんなら授乳や抱っこ、少し大きくなったら、絵本の読み聞かせやおしゃべりなど、ぬくもりを感じることで、子供は安心して眠りに入ることができます。

DVDやスマホを使わない

DVDやスマホの動画は寝かしつけにはあまり向いていないようです。画面から出るブルーライトや動画の画面が刺激となり、寝付きが悪くなるといわれています。

同じ場所で寝かせる

今日のお昼寝はリビングに敷いた布団、明日はその辺でゴロゴロ、夜は寝室のベッド……のように、毎回異なる環境で寝かせるのではなく、いつも同じ場所で寝かせるよう心がけましょう。すると次第に、“ここは眠る場所”とお子さん自身が覚えていきます。

「ここは寝るところ」と子供に認識させるために、できればいつも同じ場所で寝かしつけるようにしましょう。大人も旅行などで、枕が変わると寝られないという場合があるのと同じように、子供も今日はリビング、明日は寝室……というように場所が変わるとなかなか落ち着いて眠りに入れません。

大人と違う子供の眠り


子供の睡眠と大人の睡眠では、必要な時間だけでなく、その内容も違います。

レム睡眠とノンレム睡眠のリズム

睡眠中の人間は浅い眠りのレム睡眠と、ぐっすりと深い眠りのノンレム睡眠をセットで繰り返しています。

一般的な大人は、約90分の間にレム睡眠とノンレム睡眠が1回ずつというセット(睡眠サイクル)を1晩で4~5回繰り返していると言われています。

新生児の睡眠サイクルは40~60分です。3~4歳では60~80分、5~10歳ごろに大人と同様の約90分のサイクルに落ち着きます。もちろん、発達の度合いや個人差は大きくありますが、子供の睡眠サイクルは大人の睡眠サイクルとは違う、ということを知っておきましょう。

年齢ごとに必要とされる睡眠時間

では、子供はどのくらいの睡眠時間が理想的なのでしょうか。アメリカ「国立睡眠財団」(National Sleep Foundation)の調査によると、年齢別に以下のようになっています。

  • 新生児(0~3カ月): 14~17時間(以前のデータでは12~18時間)
  • 乳児(4~11カ月): 12~15時間(以前のデータでは14~15時間)
  • よちよち歩き(1~2歳): 11~14時間(以前のデータでは12~14時間)
  • 未就学児(3~5歳): 10~13時間(以前のデータでは11~13時間)
  • 就学児(6~13歳): 9~11時間(以前のデータでは10~11時間)
  • ティーンエージャー(14~17歳): 8~10時間(以前のデータでは8.5~9.5時間)
  • ヤングアダルト(18~25歳): 7~9時間(新たな年齢カテゴリー)
  • 成人(26~64歳): 7~9時間(変更なし)
  • 高齢者(65歳以上): 7~8時間(新たな年齢カテゴリー)

(引用元:眠れていますか? 各年齢別のベストな「睡眠時間」がありました|ハフポスト

理想の睡眠時間は、年齢によって違います。これを参考に就寝時間や起床時間を考えてみてはいかがでしょうか。

こんな様子が見られたら睡眠不足かも

子供の睡眠不足のサインは行動に表れます。お子さんが睡眠不足かもしれないと思ったら普段の様子を観察してみてください。

  • イライラしている、態度が投げやり、怒りっぽい
  • 日中に居眠りをする
  • 休みの日に遅くまで寝ている

また、習い事や塾などでスケジュールが詰まりすぎている場合も要注意です。やることが多いと、すべてこなすためには睡眠時間を削るしかなくなってしまうからです。