子育てをするなかで、しなければならない「子供のしつけ」。子供の将来のためにもしつけをすることは必須ですが、「言っても言っても聞いてくれない! 私の伝え方がいけないの?」と頭を悩ませたことがある親御さんも多いのではないでしょうか?
この記事では、ついしてしまいがちな「子供のしつけNG行為」をご紹介します。子供と気持ち良くコミュニケーションをとるための参考にしてください。
もくじ
子供をしつけるときのNG行為11選
命令口調を使う
子供をしつけるときに「~しなさい!」というような命令口調を使うのはやめましょう。どのような状況であっても大人が命令口調を使うと、子供は嫌な気分になったり、戸惑ったりしてしまいます。
「~しなさい!」ではなく「~しようね!」 と提案する形で伝えると、子供も聞きやすくなります。子供も「提案されて自分から行動したんだ」という「自主性」を感じることができるでしょう。
否定する言葉を使う
子供をしつけるときには、子供を否定しないことも大切です。つい「~しないでね」と否定的な言葉を選んでしまうことがありますが、否定することによって子供は嫌な気分になりやすく、 大人の言うことを素直に聞けなくなることがあります。
しつけをするときは肯定的な言葉を選び、「~してね」とやってほしいことを伝えることがポイントです。可能であれば、具体的な行動内容まで伝えられるとベストです。
具体的にやるべきことがわかることで、子供が行動に移しやすくなるからです。
例えば「汚い手でおにぎりを食べないでね」と伝えても、なぜダメなのか子供が理解するのは難しいかもしれません。
しかし、「汚い手でおにぎりを食べるとバイキンも一緒に食べてお腹が痛くなってしまうから、綺麗な手で食べようね」と伝えれば子供も具体的なイメージがわきやすく、行動に移しやすくなるでしょう。
このように、子供をしつけるときには肯定的な言葉で、なるべく行動してほしい内容まで伝えるようにしましょう。
できなかったこと・やらなかったことを指摘する
「また早起きできなかったね」「宿題やってないじゃない!」というように、できなかったことややらなかったことを指摘されると、子供は「言われて嫌だな」という気持ちが勝ってしまいます。
そのときは言うことを聞いたとしても、次第に行動に移さなくなることもあるでしょう。
このようなときは逆に、「できたこと」や「やったこと」を褒めるようにしましょう。すると子供は褒められたことを嬉しく感じ、自主的に動くようになります。
褒めるときは、「~できたね!」「~してくれたね!」と行動したことを褒めることに加えて、「おかげで助かったよ」「手伝ってくれたから部屋の中が綺麗で気持ちがいいね」など、子供への感謝の気持ちや、子供がやったことで起きた良い変化などを一緒に伝えると良いでしょう。
これにより「自分がしたことで喜んでくれた」「部屋が快適になった」と子供は満足感を得ることができ、やる気につながりやすくなります。
大きな声で感情的に叱る
子供が何かをしてしまったときに、ついカッとなって大きな声で感情的に叱ってしまうこともあるでしょう。しかし感情的に叱ってばかりいると、子供が情緒不安定になることもあります。
また、ほかの人が大勢いるような公共の場で、大声で子供を叱るのもやめましょう。みんなの前で叱られることで、子供の自尊心が傷つけられてしまう可能性があります。
どのようなときでも、できるだけ落ち着いた声で子供に話しかけることが大切です。子供に伝えるときは、子供の目線に合わせるようにかがみ、深呼吸をして気持ちを落ちつかせてから子供の目を見て話すと伝わりやすくなります。
子供の言い分を聞かずに頭ごなしに叱る
しつけをするとき、子供の言い分を聞かずに頭ごなしに叱るのはやめましょう。
例えば兄弟喧嘩をしたとき、喧嘩をしたことに対して頭ごなしに叱ってしまう、というようなこともあるでしょう。しかし、頭ごなしに叱られると子供は「なぜ叱られたのか?」を理解することができません。
結果的に親の意図は伝わらず、子供が嫌な気分になっただけで終わってしまうことがあります。
叱るときは、まずは子供の言い分を聞いてから叱るようにしましょう。これにより子供は「自分が考えていることを理解してもらえた」と満足し、なぜ悪かったのかも聞き入れることができるようになります。