イチローに学ぶ3つの成功の哲学
日米野球で偉大な功績を残し、惜しまれつつも2019年に引退を発表した元プロ野球選手イチローさんはどのようにして本番の緊張を克服し、成功を勝ち取ったのでしょうか。イチローさんのインタビューから成功の哲学を学んでみましょう。
(参照元:【イチロー】3つの成功哲学|YouTube)
イチロー哲学1:他人ではなく自分を超える
イチローさんは、常に自分と戦っていました。
「人より頑張ることはとてもできない。あくまでもはかりは自分の中にある。自分なりにはかりを使い、自分の限界を見ながら、ちょっと超えていくということを繰り返していく。少しずつの積み重ねでしか自分を超えていけない。」
イチローさんは、他人に勝つために野球をやっているのではなく、常に比較対象は自分と考えていました。
イチロー哲学2:ルーティンを決めて責任の所在を明確にする
イチローがルーティンを行っていたのは有名な話です。しかし、一般的にルーティンは緊張をほぐすために行うといわれますが、イチローさんがルーティンを行う理由は違いました。
「体調を知るためにも毎日同じものを食べ続ける、やり続けるということが大事だと考える。毎日違うものを食べていると、自分の体の問題というより食べた物に原因があると思いがち。基本的には自分に責任があると思いたい」
つまり徹底的に準備をすることで、言い訳ができないようにするために自らルーティンを課していたのです。イチローさんは生活の中にルーティンを取り入れることで、常に自分自身の改善ができるように心がけていました。
イチロー哲学3:無駄なことはない
イチローさんは後悔しない目標の設定をしていました。
「無駄なことは結局無駄じゃない、という考え方が好き。今やっていることが無駄だと思ってやっているわけではなく、後からすごく無駄だったと思うことはすごく大事だと思う。遠回りすることが一番近道だと信じている」
「成功すると思うからやってみたい、できないと思うからやらない、という判断基準は後悔を生むと思う。やりたいと思うなら挑戦すればいい」
無駄なことをしたくないから合理的なことをする、と考えることをイチローさんは嫌っていました。人生を後悔しないように、やりたいと思うことに挑戦することが大切だと話しています。
参考
自分の力を心の底から信じる子供に育てるには?
本番に弱い子供は、原因から分かるように緊張や不安をコントロールできません。では、どうしたら本番に強くなれるのでしょうか。
ACミラン メディカル・トレーナーの遠藤友則さんは東洋経済ONLINEにて次のように説明しています。
本番に強い選手の共通点は、「自分の力を心の底から信じていている」ということ。そして、「自分の持っている力をそのまま発揮すれば、結果は必ずついてくる」と信じて疑わないことです。
(引用元:「結果を出す」超一流は自信家でわがままだ ACミラン本田圭佑が、本番に強い理由(2/5)|東洋経済ONLINE)
では、自分の力を信じられる子供のメンタルをどのようにして育てれば良いのでしょうか。「自分はやればできる」という自己効力感を高めるための方法が、ベネッセ教育総合研究所のレポートに次のように記してあります。
自己効力感を高めるためには、子ども自らが主体的に行動を起こして、壁にぶつかり乗り越える成功体験を積み重ねていくことも大切である。
(引用元:小中学生の学びに関する調査報告書(2015)研究レポート5 自己効力感が高い小・中学生はどのような子どもか P.11|ベネッセ教育総合研究所)
つまり、自分の力を心の底から信じる子供は、自らの力で成功体験を積み重ねているというのです。
では、親として自己効力感を育てるために大切なことは何でしょうか。同じくベネッセ教育総合研究所のレポートを見てみましょう。
子どもが成功体験を積み重ねられるように、日々子どもに寄り添う保護者が配慮したり、小さなことでもほめたり、壁にぶつかったときには励ましたり、 信じているのだと伝えたり、任せるべき場面では任せて「決定経験」を積み重ねたりすることで子どもの自己効力感を育てていく、保護者側の意識も大切であろう。
(引用元:小中学生の学びに関する調査報告書(2015)研究レポート5 自己効力感が高い小・中学生はどのような子どもか P.11|ベネッセ教育総合研究所)
親の寄り添い方次第で子供の自己効力感が育ち、やればできると自分を信じて本番で本領を発揮できるようになるというのです。
本番に弱い子供を親として心配することは当然ですが、さまざまなことに挑戦させてその頑張る姿を見守る姿勢が大切です。
まとめ
本番に弱い子供の特徴と、本番に強くなるためのトレーニング方法などをご紹介しました。子供自身が、自分が本番に弱いことを自覚していても、それを自分の力だけで克服するのは難しいもの。親が原因を理解し、自己効力感を上げてあげることが、克服のための大きなステップとなるでしょう。この記事が、ぜひその手助けになれば幸いです。
参考
「本番に弱い人」を強くする 万年2位からの脱し方 格闘技界のチャンピオンメーカー・古家政吉さんに聞く【前編】|NIKKEI STYLE
「根性」じゃ育たない プレッシャーに勝つ心の鍛え方|NIKKEI STYLE
「結果を出す」超一流は自信家でわがままだ ACミラン本田圭佑が、本番に強い理由|東洋経済ONLINE
小中学生の学びに関する調査報告書(2015)研究レポート5 自己効力感が高い小・中学生はどのような子どもかP.11|ベネッセ教育総合研究所