『羅生門』の読書感想文を書くときの3つの着眼点と例文の紹介 ( 2 )

【例文】中学2年生の読書感想文

読書感想文優秀作品:「羅生門」を読んで|立教英国学院を参考にして、真似したくなるポイントを解説します。ポイントは、自分の経験や考えを書くことです。

読書感想文の紹介

立教英国学院の読書感想文優秀作品で、「『羅生門』を読んで」というシンプルなタイトルの読書感想文です。

読書感想文の構成は大きく4つに分かれています。1つ目は、『羅生門』のあらすじを300文字程度で簡単に紹介します。2つ目は、下人がとった行動を「自分だったらどうしたか?」という視点で自分の考えを書いています。3つ目は、『羅生門』の主題を「生きることへの人間の本能」として、その考えに至った理由を書いています。

そして、最後にまとめとして「善」と「悪」とは何なのかを自問し、今後の自分の生き方に生かしていきたいとしています。

『羅生門』の主題を読み取り、自分の考えを正直に書いているため、感想文を読む人の共感を呼ぶ内容になっています。

真似したくなるポイント解説

読書感想文で大切なのは、自分の感じたことを書けているかどうかです。特に、課題図書が決まっていたり、すでに学校で読んだことがある本が題材の場合は、それがほかとの違いを出す唯一のポイントです。

今回参考にしている読書感想文には、「作品の主題に対する自分の考え」と「作品を読む前と読んだ後の心情の変化」がきちんと書かれています。

まずは、主題に対しての自分の考えです。

飢え死をするのか、盗人となるのか決心がつかなかった下人。多分、自分もその場にいたら、そう簡単に決心はつかなかったと思います。

(引用元:読書感想文優秀作品:「羅生門」を読んで|立教英国学院

と、下人の立場に自分を置き換えて、考えを書いています。その上で、「正義」や「悪」についての自分の考えを書いています。

次に、読む前と読んだ後の心情の変化ですが、これは今後の考え方や生き方に、どのように生かしていきたいかを書くことで明確に読み手に自分の考えを伝えることができます。

「正義」とは、「善」とは何であるか、その基準は思う以上に複雑で私にとっては難しい問題となりました。しかし、これから生きていく経験の中でその基準を、自分が納得できるようにしっかり考えていこうと思います。

(引用元:読書感想文優秀作品:「羅生門」を読んで|立教英国学院

『羅生門』を読んだことで、「正義」や「善」に対する考えが深まり、これからの人生の中で新たな視点を持つことができたと分かる締めくくりになっています。「読む前」と「読んだ後」という視点で考えることで、自分の考えを比較的簡単に書くことができるようになります。