子育てを楽しめる人・楽しめない人の違いは?子育てを楽しむ7つの心構え - cocoiro(ココイロ) - Page 2

子育てを楽しむための7つの心構え

完璧主義を手放す

子育てに対して自分なりの考えを持ち、子育てに後悔のないよう頑張るのはとても素晴らしいことです。しかし、あまりにも「こうしなければならない」という思いが強いと、心に余裕がなくなり、せっかくの子育てを楽しめません。

まずは、親が子育てで「手をかけたいこと」と「そうでもないこと」を分けしましょう。例を挙げると、「食事は栄養のバランスを考えて手作りするが、掃除はなるべく手をかけない」または、「子供が寝る前に本を読んであげたいが、お風呂は簡単に済ます」などです。

「手をかけたいこと」以外は、なるべく時短アイテムや便利なサービスを利用し、時間を節約しましょう。1部屋は散らかしてもいい部屋を作って何でも放り込み、他の部屋の掃除はルンバに任せる、買い物はカット野菜などを宅配してもらい、洗濯は洗濯乾燥機で一気に済ます、食器洗いは食洗器に任せ、洗い終わった食器は食器棚に戻さず食洗器からそのまま出して使う……。手抜きすることで、「手をかけたいこと」に時間を使える余裕が生まれます。

「手をかけたいこと」でも、完璧にする必要はありません。子育ては、ある程度「適当」にするのがちょうどいいのです。たまにはインスタントラーメンを食べる日や、本の代わりにテレビを見る日があってもいいでしょう。頑張った日と頑張れなかった日があっても、トータルで見たときに、なんとなく自分の目指す子育てができていればそれで十分なのです。

他人と比較しない

子供の成長度合いには個人差があります。しかし、大人になれば子供のころに成長が遅かったことは問題になりません。また人みは誰でも得意不得意があります。万能である必要はなく、得意分野で輝けばいいのです。「他の子はできているのに、うちの子はまだできない」と心配すると、親も子供も心理的に追いつめられてしまいます。それより、子供の過去と比較し、子供の成長を喜びましょう。子供も褒められればうれしく、「もっと頑張ろう」と思うものです。

問題を無理に解決しようとしない

子供の成長には段階があります。たとえば、思春期は、子供の自我確立に欠かせない成長の一部です。何を言っても反抗され、親にとっては頭の痛い時期ですが、親が頑張って解決できるものではありません。成長段階の問題の多くは、時間が経てば自然と解消します。親の力で無理に解決しようとせず、子供に寄り添い、子供が困ったときに相談できる相手でいましょう。

子供に無理に合わせない

子供と常に遊んであげようと、ずっと子供に合わせてばかりいると疲れてしまいます。何もかも子供に合わせる必要はありません。子供と遊ぶのが苦手であれば、子供は1人で遊ばせていても構いません。我慢して一緒に遊んであげても、親が楽しくなければ子供に優しくできないでしょう。その代わり、夜ゆっくりと一緒にお風呂に入るなど、他のところでスキンシップをとればいいのです。

夫(妻)と大変さ比べをやめ、頑張りを認め合う

子供が生まれると今までの生活が一変し、自分の時間がなくなります。目の回るような忙しさで夜ようやく寝ついたところ、夜中に何度もミルクで起こされます。そんな時に夫が隣ですやすや寝ていると、「なぜいつも私だけ」と腹がたちませんか? 怒りを夫にぶつけると、今度は夫が「俺だって仕事が大変なんだ」と逆に怒り、お互いに不満を募らせてしまいます。

夫婦でどちらが大変かを天秤にかけてみても、問題は解決しません。夫(妻)も、それなりの努力をしているはずです。まず、夫(妻)がしてくれていることに目を向け、お互いの頑張りを認め合いましょう。その上で、「家族で夕食を食べた後、子供を8時までに寝かせたいから、私が夕食の片づけをしている間に子供をお風呂に入れて」など、頼みたいことを具体化して話し合ってみましょう。

自分のために時間を使う

育休を取ったり仕事を辞めたりして子育てする人は、世の中に取り残されていくような不安を感じます。子供を産んだ途端、「○○ちゃんのお母さん」になってしまい、自分の名前で呼ばれなくなります。子育ては毎日同じことの繰り返しで、自分は子供をお世話するロボットのように感じることもあります。そんな心の不安から脱出するには、「自分に戻る」時間を持つことが必要です。

子供を持つ前からしている趣味や活動があれば、子育てで忙しくなっても、子供を預けて続けましょう。友達と食事に出かける、買い物に出かけるなどの消費活動も、一時的な気分転換になります。しかし、長期的な自己肯定感につなげるためには、仕事やボランティアなど生産的なことに自分の時間を使うといいでしょう。

子育てをしなければ知り得なかった世界があることを思い出す

子育て中は時間的にも金銭的にも余裕がなくなり、行動が制限され、自分の世界が狭まったように感じることがあります。その一方で、子育てをしたからこそ広がった世界があるはずです。子供がいなければ関わりのなかった地元のコミュニティ、子供のために読み聞かせするうちに魅了された絵本や児童書の世界、子供の足に合わせてゆっくり歩くからこそ感じられる季節の移ろい、子育てで広がった世界や磨かれた感性は、その後の人生をより味わい深いものにしてくれます。

まとめ

せっかく授かった子育ての機会です。思い通りにならないこともなるべくポジティブに捉え、子供と過ごすかけがえのない日々を楽しめるようにしたいものです。

参考

25~44 歳の出産・子育ての意識と実態-出産・子育てに関する調査よりー|明治安田生命副詞研究所
子育てって楽しい!幸せ!毎日、余裕のある子育てを楽しむコツや方法20 | HugKum【小学館公式】
子育てを「楽しめる人」と「楽しめない人」の決定的な違い。|オヤノミカタブログ
子育てが楽な人・楽だった人は単に環境が良かっただけに過ぎない。楽しいマウンティング問題|主夫の日々
子育てがつまらない!イライラする!そんな毎日が変わった【あきらめ子育て論】 | 日刊デイジーポケット
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