思春期の子供に対してとってはいけない親の言動
思春期の子供に対する接し方は難しいものですが、NGな親の言動というものは存在します。何も考えずに良くない言葉を言い放ってしまうと、ますます親子関係が険悪になってしまったり、子供のアイデンティティの形成を妨げてしまいます。
自分の意見を押し付ける
親から自立し始めている子供に親の意見を押し付けるのは、自分らしさを探すのを妨げてしまい、親子げんかの火種になってしまいます。子供がどのように考えているのか理解し、サポートする気持ちで接しましょう。
周囲の目を気にせず過保護にする
例えば、忘れ物を学校まで届けに行ったり、一緒に買い物をしているところを友達に見られたりすると気恥ずかしいと思うようになります。子供は、自分はもう自立した大人だと思われたいもの。家の中以外ではむやみに声をかけたり、過度になれなれしく接しないようにしましょう。
過剰な確認をする
親にとっては子供のことを全部把握したいという気持ちにになりがちですが、子供の立場からすると、毎日あれこれと聞かれるとうんざりしてしまいます。「今日はどんなことがあったの?」「好きな子ができたの?」といったささいな質問も嫌がるものです。あまりにしつこいと部屋に引きこもるようになるので注意しましょう。
周りの子供と比較する
「〇〇ちゃんはテストの成績がいいみたいだね」「〇〇君はレギュラーなんだってね」などと、自分と他の子を比較されるのは子供にとって嫌なものです。自分を否定されたような気になり、自己顕示欲が低くなってしまうこともあります。子供には自分のペースがありますので、それを信じて見守るようにしてあげましょう。
子供に無関心でいる
過保護になるのも嫌がられますが、あまりにも関心を持たずにいると、親から子供の心が離れていってしまいます。「自分は必要ない」と思うようになると家に帰ってこなくなったり、非行に走ってしまう可能性もあります。家で食べる食事や必要な物は用意してあげるなど、きちんと見守っているということを子供に感じてもうらうようにしましょう。
思春期の子供に親がしてあげれること
思春期の子供に親がしてあげられることを紹介します。特別なことをする必要はありませんので、実践してみましょう。
過剰に干渉しない
過剰に干渉しないことはやはり大事。NGな言動にもありましたが、過剰な干渉は逆効果です。適度に距離を保つようにしましょう。
子供を休ませてあげる
イライラしたり、無気力になっている子供は心身ともに疲れている可能性があります。部活や習い事、友達との関係と、心も体もゆっくり休まる日がないのかもしれません。状況を見て休めるときは休ませてあげましょう。
自然に会話できる環境をつくる
親も子供も本音で話すことができればお互い安心することができます。イライラや無気力の原因に何なのか、自然と親に相談できる環境を作ってあげましょう。親の体験談や失敗談を話すのもいいでしょう。親が心配していることが子供に伝われば、子供は悩みを打ち明けてくれることでしょう。
おわりに
思春期を迎える子供の特徴や、親がすべき行動についてまとめました。思春期のイライラや無気力は決して悪いことではなく、新しい自分になるためには必要なことです。これを、親が押し付けたり投げやりにしてしまっては子供のためになりません。子供が何を考えているのか探り、適度な距離感でサポートしてあげましょう。
参考
思春期の悩みと相談先|健やか親子21
思春期の子供の反抗期に対処する方法と悪化させてしまう親のNG言動|For your LIFE
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