病院で診てもらうべき?迷ったときの判断基準

基本的には見た目や足のグラつき具合から、捻挫の重さを推測できます。ただし、捻挫の重さによって、安静にしておくべき期間とリハビリを始めるべき時期があります。見た目には腫れが引き、内出血も治まっているというケースでも痛みが続いている場合には病院で診てもらうことをおすすめします。
腫れが見られない場合は数日間の様子見でも可
症状が軽い捻挫I度などの場合には、一般的に2~3日で痛みがなくなり、1~2週間ほどで問題なく日常生活を送ることができるようになります。また、捻挫III度のように靭帯が大きく損傷していることも考えられないため、痛みが引いてしまえば、通常通りの運動をしても問題ありません。ただし、外傷がなくなっても、痛みが続く場合には数日~2週間くらいの期間は、包帯やサポーターなどで固定し、安静にしておく必要があります。
また、捻挫は靭帯が損傷しているかどうかでその重さが変化しますが、捻挫I度やII度の靭帯が伸びているだけの症状であれば、痛みが引いた段階で通常通りの生活に戻すことも重要です。伸びてしまった靭帯を固定したままでいると、靭帯がゆるんだ状態で固まってしまい、通常の動きをすると痛みが出るという症状を引き起こしてしまう可能性があるからです。
見た目には分からなくても痛みが残る場合は病院へ
一般的に2~3日で痛みがなくなり、1~2週間ほどで問題なく日常生活を送ることができるようになります。繰り返しとはなりますが、捻挫は靭帯のけがであり、腫れや内出血といった目に見える症状が現れないこともあります。見た目には分からなくても痛みが残る場合には病院へ行き、医師の指示を仰ぐことをおすすめします。医師の専門的なアドバイスをもとに、正しい期間安静にし、正しい時期からリハビリを開始することが大切です。
甘く見てはいけない?子供の捻挫の後遺症とは
捻挫は子供の多くが経験するけがであり、軽視されることも珍しくありません。しかし、捻挫の治療が適切に行われなかった場合には、足の関節が不安定になる、痛みだけが残るといった後遺症につながる場合もあります。
特に足首から先が不安定な状態になってしまった場合は、患部を固定するだけでは不十分であり、関節を再び安定させるためには手術が必要になります。靭帯修復術や靭帯再建術など、基本的な治療より、期間的にも予算的にも大きな負担になることが予測されます。
まとめ
子供が捻挫をしてしまった場合には、親が正しい応急処置をすることが何より重要です。そして、子供の手当をする親御さんは腫れや内出血などの外傷、関節のグラつきなどの特徴からどの程度の重さの捻挫なのかを見極める知識を持ち合わせている必要があります。
捻挫のレベルを正確に把握した後は、「患部を動かさずにいるREST」「氷や湿布で冷やすICE」「患部を圧迫するCOMPRESSION」「患部を高い位置でキープするELEVATION」を速やかに実行し、捻挫の症状を悪化させない処置を行いましょう。
そして、外傷が見られなくても、痛みが続くような場合には後遺症が残ってしまうリスクもあるため、医師に診てもらい、指示どおりに正しい処置を遂行していくことをおすすめします。
参考
捻挫した時の対処法、病院に行くべきかの判断基準、治療法を解説|大人ンサー
捻挫(ねんざ)の対策|くすりと健康の情報局 – 第一三共ヘルスケア
ケガのトラブル対処法|テーピング基礎講座・RICE処置|バトルウィン
子どもの打ち身・捻挫について|子供(子ども)用バファリン|ライオン株式会社