子供が捻挫をしたときの対処法とは?後遺症や症状の見極め方を解説

幼稚園や小学校低学年など、活発に外で遊ぶようになる年頃に増えるけがが捻挫です。捻挫は足の靭帯のけがであり、応急処置が重要といわれています。この記事では、子供が捻挫をしたときの正しい対処法を分かりやすく解説します。後遺症につながる可能性や症状の見極め方を理解しておくことで、冷静な対処を行えるようになるはずです。

捻挫にもレベルがある!3つの症状と見極め方

子供が捻挫をした際には、3つあるとされるレベルを正しく見極めることが重要です。捻挫は足の関節のけがであることは理解されているものの、その症状がI度からIII度までのレベルに分類されていることはあまり知られていません。正しい対処を行う前段として、子供の捻挫の重さを見極めるための知識を身につけましょう。

痛みはあるが見た目には分からない「捻挫I度」

捻挫のなかでも、最も軽症とされているのが捻挫I度です。捻挫I度は靭帯が損傷し、多少の痛みがあるものの、腫れや内出血などの外傷は見られないという特徴があります。靭帯が伸び、軽い損傷をしているケースもありますが、断裂といった重い症状には発展していないことがほとんどです。

軽い腫れや内出血が見られる「捻挫II度」

軽度の外傷が見られるようになるのが捻挫II度です。捻挫II度は靭帯が部分的に断裂した状態を意味しており、軽い腫れや内出血といった症状を確認できます。期間は限られているものの、動かすと痛みが走るという状態になることも珍しくありません。

患部が大きく腫れ上がる「捻挫III度」

患部が大きく腫れ上がり、足首から先がグラグラといった不安定な感覚を覚えるのが捻挫III度です。捻挫III度は靭帯が完全に切れており、関節周囲にある関節包も損傷した状態を指します。靭帯が切れているため、足を思いどおりに動かすことができず、触るだけでも強い痛みを感じるという特徴があります。

応急処置はRICEが鉄則!親が行うべき処置

捻挫にはI度からIII度のレベルが存在しますが、家庭で真っ先に行うべき処置がRICEです。RICEとは捻挫の症状を悪化させないための処置であり、「患部を動かさずにいるREST」「氷や湿布で冷やすICE」「患部を圧迫するCOMPRESSION」「患部を高い位置でキープするELEVATION」の頭文字を取った呼び名です。親が行う応急処置として、それぞれのステップの意味合いを正しく理解しておきましょう。

患部を動かさずにいるREST

捻挫の応急処置は患部を安静しておくRESTから始まります。捻挫した箇所を動かさず、テーピングや三角巾などを使用して、固定することで刺激を与えず症状を悪化させない状況にすることができます。特に捻挫III度では、自分の意思で足首を安定させておくことができないため、テーピングや三角巾を素早く出せるような準備も必要になります。

氷や湿布で冷やすICE

捻挫をした場合の2つ目の応急処置が、痛みがある部位を氷や冷水、湿布で冷やすというものです。捻挫は、靭帯が損傷してから72時間冷やし続けることが鉄則とされており、この処置によって痛みの感じ方が大きく異なります。

患部を圧迫するCOMPRESSION

冷やした後に患部を圧迫することで、腫れを最小限におさえられるといわれています。しかし、患部を圧迫する力には微調整が必要であり、圧迫しすぎると指先に血が回らなくなり青白く変色してしまうことも珍しくありません。力加減に不安がある親御さんは、伸縮性のある包帯やタオルを使用することをおすすめします。

患部を高い位置でキープするELEVATION

捻挫をした際の最後の応急処置が、患部を高い位置に固定するELEVATIONです。捻挫をした場所にもよりますが、本人を寝かせ、足だけを椅子にのせておく状態を維持するのが一般的です。特に内出血が見られる場合には、患部を心臓よりも高い位置に置いておくことで、血の巡りをおさえることができ、腫れを最小限にとどめることができます。