子供の喧嘩を実りのあるものにする3つのステップ
では、子供が経験する喧嘩を、実りのあるものにするにはどうしたらいいのでしょうか。ここからは、幼稚園や小学校低学年の子供が喧嘩した際の、親がとるべき対処法を解説していきます。ひとつひとつのステップを踏んでいくことで、喧嘩という経験を実りのあるものに変えていくことができます。
喧嘩に発展した経緯を聞く
子供の喧嘩に気づいた親が、第一にするべきなのが喧嘩に発展した経緯を聞くことです。喧嘩に発展した経緯を聞くことは、一見するとどちらに非があったかを探る行為に見えますが、実は話を聞いてあげるという行為そのものが非常に重要なのです。
子供は自分なりに、喧嘩が良くないだと分かっています。ただ、自分からは相談しにくい心の状態になっていることも珍しくありません。そんなときに話を聞いてくれる親の存在は心強く、より信頼してくれるメリットもあるでしょう。
子供に何が原因だったのかを考えさせる
子供が喧嘩をした際に親がとるべき2つ目のステップが、子供自身に何が原因だったのかを考えさせることです。そして、このステップで注意したいのが、正解を強制しないということです。
子供の話を聞いているうちに、「あなたが良くないことをした」と正解を導き出してしまう親も少なくありませんが、仮に間違っていたとしても子供にまず考えさせ、答えを導き出させることが重要です。
解決案を一緒に考える
親がすべき最後のステップが解決案を一緒に考えることです。もちろん、親の目線からは悪いほうが謝るべきという、分かりきった解決案があります。しかし、子供同士にはそれぞれが持つ世界があり、2人だけにしか分からないルールが存在しています。
仮に「自分から謝ろうか?」と提案しても、素直にうなずくことができないシチュエーションも珍しくありません。その場合には「何が嫌なの?」ともう一度子供の気持ちを整理してあげましょう。