昔は月見団子ではなく里芋や栗を供えていた!?
秋の真ん中とされる中秋の名月は、里芋の収穫期にあたるため「芋名月」と呼ばれることもあり、15個の団子と一緒に里芋を供える風習があります。また、満月の後にやってくる十三夜は、「豆名月」や「栗名月」と呼ばれており、13個の団子と、豆や栗を供えていたといいます。このように、月見が農業との深い関りを持っていたことが分かります。
参考
【中秋の名月】「月見団子」の由来や意味って知ってる? 簡単に作れる「お月見団子」レシピ付 – dressing
どうして団子を供えるのか
昔、月にお供えしていたのは里芋などの畑作物の芋類と豆類が中心でしたが、やがて米を使った団子も供えるようになったといいます。
もともとお月見は収穫を祝う行事でした。そこで実りの象徴である月に里芋や豆類をお供えし、その年の収穫に対する感謝を捧げていたのです。 それが現在のようにお団子をお供えするようになったのは江戸時代になってから。里芋や豆類をお供えするのと同じように、その年に多くの米が収穫できたことを感謝して、米を粉にして丸めて月に見立てたものをお供えするようになったのです。
(引用元:お月見にはどうしてお団子を供えるの? | ゼクシィキッチン)
畑作物だけでなく、米の収穫の感謝の気持ちを伝えるために、米から作る月見団子が誕生しました。
団子を三角形にする意味は?
月見団子を山形に盛るのは、団子の先端があの世と通じると考えられていたためといわれています。団子を通して収穫の感謝の気持ちを月に伝えるために、供え物を高く積み上げたり、吊るしたりする風習があったといわれています。
また、地域によって団子の形や風習も異なります。関東では丸型の団子を飾るのが一般的ですが、関西の月見団子は楕円形で、芋型にした団子にきな粉をふりかけるというものもあるようです。芋型の団子を作るのは、前述した「芋名月」にちなんでいるといわれています。
月見団子をお供えする方法は?
十五夜の言葉どおり、15個の団子をお供えしますが、月が見える場所で秋に獲れる草花と一緒に飾るのが伝統的なお供え方法だといいます。
月見団子は望月(満月)に見立て、丸く形作ります。伝統的なお供えの方法は、月がよく見える場所に台を置き、御三方や大皿に15個の団子をうず高く盛ります。里芋やさつまいも、枝豆、栗などの秋に収穫を迎える野菜とすすき、秋草を供えて名月を祭ります。ところでなぜすすきを飾るのでしょうか。背の高いすすきを飾ることで、神さまが降り立つ「依代(よりしろ)」とされているためです。正月の門松も同じです。
(引用元:【中秋の名月】「月見団子」の由来や意味って知ってる? 簡単に作れる「お月見団子」レシピ付 – dressing)