月見草をご存知ですか? ひとくくりに「月見草」と呼ばれていますが、さまざまな品種があります。代表的なのは、白い花をつけるツキミソウ、黄色い花をつけるマツヨイグサ、ピンクの花をつけて昼間に咲くヒルザキツキミソウなどです。ここでは、月見草の種類と花言葉、育て方、月見草に関する豆知識を解説します。
もくじ
月見草とは
月見草の基本情報
学名 | Oenothera |
和名 | 月見草(ツキミソウ)、待宵草(マツヨイグサ) |
英語名 | Evening primrose |
科名・属名 | アカバナ科・マツヨイグサ属 |
原産地 | 北~南アメリカ |
開花の時期 | 5~9月 |
月見草の種類
ツキミソウ (Oenothera tetraptera)
ツキミソウの原産地は北米テキサスからメキシコです。明治以前に日本に渡来して以来、観賞用草花として栽培されています。野生化したマツヨイグサと比べ性質が弱く、今日では目にすることが少なくなりました。
夜に咲く1日花で、夕方から夜にかけて咲き、純白の4枚の花びらがぴんと開きます。その後、しだいに淡いピンク色となり、朝には濃いピンクになってしぼんでしまいます。種をまいた翌年に開花する2年草ですが、生育環境によっては1年草、多年草にもなります。また、別名「月よりの使者」とも呼ばれています。
(参照元:kiyomama0502 | Instagram)
参考
月よりの使者 月見草|日本月見草協会
ヒルザキツキミソウ (Oenothera speciosa)
夜咲きが多い月見草の中で、ヒルザキツキミソウは明るい昼間に花を開きます。最初からピンク、または白の花を咲かせ、変色しません。1日花ではなく数日間咲いています。花びらは4枚で、少し角ばった広釣鐘型をしています。
丈夫で荒れた場所でもよく育つため、野生化して空き地などに咲いている姿もよく見られます。ピンクのものを「モモイロヒルザキツキミソウ」と呼ぶこともあります。
(参照元:seiko0613| Instagram)
参考
ヒルザキツキミソウ|花と緑の図鑑 Garden Vision
マツヨイグサ (Oenothera stricta)
原産地はチリやアルゼンチンで、日本には江戸時代末期に渡来しました。夜に咲く1日花で、比較的短命な多年草です。花径3~5センチの明るい黄色の花を咲かせ、花が咲き終わるころにはオレンジ色に変わります。
(参照元:annesumire7755| Instagram)
コマツヨイグサ (Oenothera laciniata)
原産地は北アメリカで、明治時代に日本に渡来しました。花径2~3センチの薄い黄色の花をつけ、夜に咲く1日花です。しぼむとオレンジ色に変わります。茎が地面をはい、じゅうたんのように広がります。
(参照元:ruru.tamayashiki | Instagram)
ヒナマツヨイグサ (Oenothera perennis)
原産地は北アメリカで、山草として生息しています。花径1.5~2センチの黄色の花をつけます。コマツヨイグサとよく似た花ですが、昼に咲く点が異なります。しぼんでも赤みを帯びません。「ヒメマツヨイグサ」または「ヒメツキミソウ」とも呼ばれます。
(参照元:innoce_e | Instagram)