アンネの日記の読書感想文はこう書く!着眼点とポイントを押さえよう - cocoiro(ココイロ) - Page 2

『アンネの日記』の読書感想文はここに着目しよう

『アンネの日記』の読書感想文を書くときに、着目したいテーマが3つあります。このテーマを頭に入れながら読み進めることで、感じたことや意見などがまとめやすくなります。

アンネの名言

アンネが日記を書いていたのは13歳から15歳までの2年間です。アンネは作家志望ということもあったせいか、とても洞察力が鋭く言葉の使い方が非常に巧みです。『アンネの日記』の中にはとても10代の女の子が発したとは思えない数々の名言があります。

ほんとうに他人の人柄がわかるのは、その人と大喧嘩したときだということです。

そのときこそ、そしてそのときはじめて、その人の真の人柄が判断できるんです。

怠慢は魅力的に見えるけど、満足感を与えてくれるのは働くこと。

親は子供に助言し導くことはできるけど、最終的な人格形成は子ども自身の手に委ねられている。

薬を10錠飲むよりも、心から笑った方がずっと効果があるはず

幸せな人は誰でも、他の人をも幸せにするでしょう。

(引用元:アンネの日記 増補新訂版(文藝春秋)|楽天ブックス

ハッとさせられるような名言や、なるほどと納得する名言などがそこかしこにあふれています。このような名言を読んで感じたことや、自分だったら……と思うようなことを読書感想文として書いてみましょう。

ユダヤ人迫害について

ユダヤ人の迫害……。この歴史は想像を絶するものがあります。現在の日本からはおおよそ考えられない迫害をユダヤ人は受けていました。

  • 公共施設への出入り禁止
  • 1/8までの混血をユダヤ人と認定し公職から追放
  • 企業経営も禁止
  • 食料は少ししか配給されない
  • 子供はユダヤ人学校にしか通えない

など、アンネたちが受けた迫害の内容も日記の中には詳細に記されています。ユダヤ人が迫害されることになった歴史や、なぜヒトラーがここまでユダヤ人を迫害したのかなどを調べ、『アンネの日記』がきっかけとなりユダヤ人迫害について調べてみた……という内容も立派な読書感想文です。

アンネの人物像について

『アンネの日記』を読んで、アンネについてどのような女の子であったのかを推察することも良い着眼点です。アンネの日記は彼女の性格や物の考え方、価値観などがふんだんに記されています。

頭の良い冷静沈着な部分もあれば、母親や友達の悪口を言う俗っぽい部分もあります。アンネが記した日記から、アンネとはいったいどのような人物だったのかということを探ってみましょう。

また、自分と重なる部分、まったく違う部分などを比較してみるのもおもしろいかもしれません。