『レインツリーの国』の読書感想文・上手に書くには?
実際に読書感想文を書くときには、上手に書くコツがあります。ここでは4つのコツをご紹介しますので、役立ててみてください。
【ポイント1】“あらすじだけ”はNG
読書感想文の失敗してしまう理由の1つは、あらすじの羅列になってしまうことです。こうだった、こうした……延々とあらすじを書いても、読書感想文にはなりません。
読書感想文は「解説」ではなく「感想」を述べるものです。あらすじは冒頭で簡単に触れる程度にしましょう。
【ポイント2】「ひとみ」の気持ちの変化を書く
『レインツリーの国』のひとみは大きな葛藤を抱えた女性です。思わぬ事故による障害でどのように人生が変わったのか、伸行と会ったことで彼女の気持ちはどのように変化したのかなど、ひとみの気持ちの変化を時系列を追って考えてみるのも良いでしょう。2人のやりとりではなく、ひとみにスポットを当てることで、より深掘りができるからです。
【ポイント3】一番心に残った部分はどこか?
物語全体の話をまとめて書くのも良いですが、最も書きやすいコツは「一番心に残った部分を書く」ということです。『レインツリーの国』のケースでは
- 伸行とひとみのケンカ
- 伸行の過去
- 2人の出会いや見舞われるトラブル
- 関係修復のメールやチャット
などがポイントになります。読み進めていく中で印象に残ったシーンやせりふはメモをしたり、付箋を付けたりして分かりやすくしましょう。感想文を書くときに本文から引用をすることなどもありますので、チェックを忘れずに。
【ポイント4】2=1+1の法則
感想文の鉄則……それは2=1+1の法則です。
- こうでこうでこうだったからこう思いました。
これは1+1=2なのです。
- 私はこう思いました。なぜなら……
これが2=1+1の法則です。
まず端的に感想の骨子となる結果を述べ、その後「なぜなら」という理由付けを行うのです。だらだらと説明をした後に「こう思いました」という構成は、上手な読書感想文とはいえません。
最初に自分の意見・総合的な感想を述べましょう。それだけでも全体が引き締まり、印象に残る読書感想文が書けます。
まとめ
『レインツリーの国』はライトノベルというジャンルでありながら、健常者と障害者の恋愛という実にシリアスなテーマを描いている作品です。伸行やひとみの心境の変化や、ひとみに対する世間の悪意など、読書感想文になるテーマはふんだんにある作品だといえるでしょう。
ぜひ一度手に取って、有川ワールドを満喫してください。「自分だったらどうするか」という主観を持って読み進めていくと、自然に感想文に書きたいことが見えてくるはずです。
参考
夏休みの「読書感想文」が読書嫌いを加速? 驚きの調査結果も|AERAdot.
「夏休みの宿題調査」多くの保護者が子どもの夏休みの宿題をサポート|PR TIMES
夏休みの読書感想文の本が決まらない君に・・・有川浩「レインツリーの国」|人力でGO
レインツリーの国/有川浩のあらすじと読書感想文|ミニシアター通信
レインツリーの国(小説)のあらすじ/映画との違いは?|笑いと文学的感性で起死回生を!@サイ象
レインツリーの国で読書感想文を【高校生用1000字の例文つき】|笑いと文学的感性で起死回生を!@サイ象