どうすれば上手な読書感想文が書ける?
読書感想文を書くには、ちょっとしたコツがあります。このコツを実践することで、失敗しない読書感想文にすることができるのです。ここでは4つのポイントに絞って、上手に書けるコツをご紹介します。
【ポイント1】あらすじは書かない
読書感想文の失敗例で一番多く見られるのは、あらすじを延々と書いているパターンです。どんな本であったのかを書こうという意図は分かりますが、読書感想文の求めているものはあくまで「感想」であって「説明」ではありません。だらだらとあらすじを書いてしまうのはNGです。あらすじを書くのであれば、冒頭で簡潔に述べる程度にとどめておきましょう。
【ポイント2】自分だったら……と置き換えてみる
本を読み終わった時点で、印象に残ったシーンやせりふなどがあるはず。そこで行ってほしいのは「自分だったらどうするか」「自分だったらどう感じるか」という主観で振り返ることす。
主人公と違うところ・同じところや、似たような経験があったということなどを自分に置き換えて書いてください。それが仮に主人公を否定するような内容であっても構いません。その根拠を明確にして、自分の感じたままを書きましょう。ただし、作品や作者を否定するような内容は避けてください。
【ポイント3】どこが一番自分に響いたか?を書く
その本を通して、最も自分に響いた部分をピックアップしましょう。作品内のせりふを引用するのも効果的です。そのせりふやシーンがどうして印象に残ったのか、その理由をきちんと書くことで、立派な読書感想文になります。後で「あれ?どこだったかな?」とならないように、本を読みながらメモをしたり、付箋を付けたりするのも大切なポイントです。
【ポイント4】どんなテーマが描かれていたのか?を書く
その本を通して、どんなテーマが書かれていたのかを読み取り、そのテーマに対する自分の考えを述べてみましょう。特に『ぼくは勉強ができない』の読書感想文の場合は、人間関係に関する内容が非常に多く盛り込まれています。その1つ1つのテーマに関する考察でもいいですし、作品全体を通して作者が何を伝えたかったのかという点について、自分なりの考えを述べても構いません。
まとめ
『ぼくは勉強ができない』は非常に奥の深い作品です。読む人によってさまざまな読み取り方や価値観が生まれてくるので、読書感想文も多様になってきます。
読書感想文は基本的に難しいものではありません。コツを押さえていれば、意外と簡単に書けてしまうものです。中学生・高校生にとってこの作品は「何か」を考えさせられる内容になっているはず……。ぜひ自由図書の1冊として、手に取って読んでみてください。
参考
夏休みの「読書感想文」が読書嫌いを加速? 驚きの調査結果も|AERAdot.
「夏休みの宿題調査」多くの保護者が子どもの夏休みの宿題をサポート|PR TIMES
ぼくは勉強ができない/山田詠美のあらすじと読書感想文|ミニシアター通信
ぼくは勉強ができないのあらすじ//モテモテの賢い劣等生?|笑いと文学的感性で起死回生を!@サイ象
ぼくは勉強ができないで読書感想文だ~~1000字の例文つき!|笑いと文学的感性で起死回生を!@サイ象
山田詠美「ぼくは勉強ができない」を読んで思うこと |今宵逢う人みな美しき
『ぼくは勉強ができない』 山田詠美著ー高校生の多感な価値感がはじける|暮らしの根っこー萌のつぶやき