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『きみの友だち』の読書感想文を上手に書くコツと物語の復習 - cocoiro(ココイロ) - Page 2


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『きみの友だち』の読書感想文の着眼点

8人の「きみ」の個性に注目する

8人の「きみ」は、身近にもいる存在とも重なるでしょう。個性的なキャラクターの8人に自分や友達の姿を重ね合わせると、気づくことがあるかもしれません。多様な個性を持つ人たちの存在を知ることも、子供の世界の幅を広げてくれるでしょう。読書感想文優秀作品|第61回青少年読書感想文岡山県コンクールで掲載されていた感想文を一例としてご紹介します。

この物語の登場人物は、すぐに私の周りの人たちに当てはまった。クラスのリーダー格である万里ちゃんや和歌子ちゃんのような人は何人も見つけることができたし、堀田ちゃんのような八方美人も必ずいた。また、普段はとても仲良く見える二人が、裏ではお互いの悪口を言い合う。彼らが繰り広げる世界はリアルで、私の学校生活の中でも似たような場面があった。私が中学校で初めて友達になった子とは、今は会話すら無いのに、第一印象からして、気が合いそうにないなあと感じていた子と、今では一番仲が良かったりする。

(二年一組 金田 野乃花)

(引用元:読書感想文優秀作品|第61回青少年読書感想文岡山県コンクール

自分のクラスに登場人物たちがいるのか、そんな視点で考えてもいいでしょう。

友達とは何なのか?

物語のなかで描かれている友達との関係。子供にとって、周りの友達との関係性は最大の関心事でしょう。登場人物たちに自分の姿を投影して、友達について見つめ直す機会にしてもいいでしょう。読書感想文優秀作品|第61回青少年読書感想文岡山県コンクールで掲載されていた感想文を一例としてご紹介します。

現実の中で、圧倒的に少人数のタイプの恵美ちゃんと私。最初、恵美ちゃんと私は、どこか似ているなと思った。しかし、私は恵美ちゃんの足元にも及ばなかった。由香ちゃんが亡くなった時にも「不思議と悲しくなかった」のは、「一緒にいなくても寂しくない」本当の友達を得たからだろう。そんな強く凛とした恵美ちゃんに、やはり私は憧れる。私なら泣く。絶対に泣く。親友が亡くなって悲しくないわけがない。こんな私に恵美ちゃんは、『わかってない』と言うのだろうが……。

何がきっかけで友達になったのか、どうして今も友達を続けているのか、そして本当の友達とは何か。本を閉じた今も、そしてこれからも私はこの問いに悩み続けるのだろう。

(二年一組 金田 野乃花)

(引用元:読書感想文優秀作品|第61回青少年読書感想文岡山県コンクール

自分が考える友達の像とは何なのか、考えるきっかけにしてみてもいいでしょう。

自分のクラスについて考えてみる

自分のいるクラスの友達の存在にも感謝できる作品です。喜怒哀楽をクラスメートたちと分かち合えることの大切さ、価値について考えてみてもいいでしょう。自分のクラスの良い所、もったいない所をまとめてみてはいかがでしょうか。

友達と遊んだり、話したりするのは楽しい。友達によって声のトーンや話す口調、話す話題が違うから楽しい。逆に違うからケンカをしてしまう。だけど学校は友達と生活を共にしていく場所だから、ケンカがあって悲しくて辛い思いをするのも、笑いあって嬉しい思いをするのも当たり前だと思う。

家族のように血はつながっていないけれど、学校生活を共に過ごす仲間として、この世界には何十億人といる中で鳥中七十一期生百十六人と出会えたことの奇跡を感じて、友達を大切にしていきたい。これからは周りの目ばかり気にして行動や発言するのではなく、本当の自分の意見も言えるようになりたい。そして自分の悪いと思うところを直していき、友達と楽しく過ごしたい。

(引用元:第34回人権啓発詩・読書感想文入選作品 読書感想文の部門【中学校(中学部)の部】|大阪府