男子の思春期への対応法
男子の思春期への対応法を3つご紹介します。
不満を受け止める
思春期の男子への対応法の1つ目に挙げられるのが、不満を受け止めるということ。思春期の男子は、いらいらしていることが多く、さまざまなもの、ことに対して不満を持ちやすい時期であると言えます。
そんなとき、家庭では、子供の不満を受け止めていくことが大切。理不尽に怒る子供も多く、ご家庭で当たり散らすことも多い時期かもしれませんが、そんなとき、頭ごなしに怒ることはできるだけ避け、ご家庭では、子供の不満の原因をさりげなく聞き出し、探りながら、子供に対してできるだけの理解を示し、受け止めていくことを心がけていくといいでしょう。
ダメなことはダメと言う
思春期の男子への対応法の2つ目に挙げられるのが、ダメなことはダメと言うこと。頭ごなしに子供に怒ることはできるだけ避けた方がいいと前述しましたが、ダメなことはダメと思春期の男子にしっかりと伝えていくことも大切なことです。
思春期の男子は、親に干渉されることを特に嫌い、「そっとしておいてほしい」と感じている反面、親に放っておかれると「自分自身に興味がないのではないか」「親に愛されていないのではないか」と感じてしまいます。このように思春期の男子は、とても繊細な面を持っており、扱いづらいと感じるご家庭も多いかもしれません。
家庭では、ポイントを把握してダメなことはダメとしっかり注意をしていき、子供への興味を示し、子供の様子を日ごろからじっくり観察していくことを心がけていくといいでしょう。
親も子供から自立する
思春期の男子への対応法の3つ目に挙げられるのが、親も子供から自立をするということ。思春期の子供は、親から精神的な自立をしようとしている時期でもあります。思春期の男子は特に、「親と話すのが恥ずかしい」などと感じ、素直になれず、父親や母親との距離感を保とうとする傾向にあります。
そんな子供の突然の成長に戸惑い、なかなか子離れができない家庭も少なくないでしょう。思春期は、子供の行動を寂しいと感じてしまうことも多い時期かもしれませんが、親も子供から自立をするいい機会であると言えます。ここは、思春期をプラスに捉え、今までのように、子供扱いすることや過度に干渉することをできるだけ避け、子供の行動を見守りながら、親も子離れをする準備を進めていくといいでしょう。
女子の思春期への対応法
ここからは、女子の思春期への対応法を3つご紹介します。
弱音を吐ける親でいる
思春期の女子への対応法の1つ目に挙げられるのが、弱音を吐ける親でいるということ。思春期の女子は、特に周りを気にする傾向にあり、学校の友人関係や勉強、部活動など自分自身を取り巻く環境に悩みやすい時期であると言えます。
そんなとき、親は弱音を吐ける存在でいることが大切。「どうしてそんな言い方をするの?」「あなたの気持ちが理解できないわ」などと言って、子供を責める態度や言い方を見せると、子供は親に心を閉ざしてしまい、親も子供の気持ちがさらに分からなくなるなど、悪循環に陥ってしまいます。
そんな悪循環に陥ってしまわないためにも、親は、子供に文句を言いたい気持ちをぐっとこらえ、子供のことを優しく見守っていくといいでしょう。親が大人な対応を心がけていくことで、子供もいざというときに親に弱音を吐きやすく、本音で話しやすくなり、よりよい親子関係を築いていくことにつながっていきます。
ほどよい距離感を保つ
思春期の女子への対応法の2つ目に挙げられるのが、ほど良い距離感を保つということ。親子関係の中でも女同士である母親と女の子の関係性は特に難しく、思春期は、対立しやすく、お互いに感情的になることも多くあるでしょう。
そんなときご家庭では、日頃から子供とほど良い距離感を保つことが大切。子供のことを1人の人間として尊重し、ほどよい距離感で接していくことで、子供との関係性も次第によりいいものへと変わっていきます。
家庭では、日ごろからあまり子供を干渉することはせず、子供が話したいときや話しかけてきたときに応じるようにするなど、子供とほど良い距離感を日頃から保っていくことを心がけていくといいでしょう。
子供の周辺に目を向ける
思春期の女子への対応法の3つ目に挙げられるのが、子供の周辺に目を向けるということ。思春期の女子は、友人関係や学校の勉強、部活動など自分自身を取り巻く環境に悩んでいることも多いもの。子供のことが心配であると感じたら、子供の周辺に目を向けてみることが大切です。
子供の周辺に目を向けていくことで、今まで知らなかった子供の一面や子供の悩みを知るきっかけになることも多く、子供のことをより理解できるようになったということも多くあります。
思春期の女子の行動が理解できないと悩んでいる家庭は、このように子供の周辺に目を向けていくと、子供のことを理解するヒントを見つけられるかもしれません。
おわりに
思春期の特徴や男女別の対応法についてご紹介しました。思春期の子供への対応方法に悩んでいるというご家庭は、ぜひこちらに書いた方法を実践し、長いようで短い子供の思春期を乗り越えていきましょう。
参考
監修長野雅弘山本直美やまがたてるえ高濱正伸信田さよ子(2017年9月)『お母さんも娘も幸せになる女の子の育て方 (洋泉社MOOK)』洋泉社
(2011年3月)『「うちの子 もしかして反抗期?」と思ったら読む本 (Como子育てBOOKS) 』主婦の友社
有田 秀穂(2011年7月)『0歳からはじめる男の子の脳の育て方』かんき出版