空手を習うメリットとは
習い事をさせるのであれば、子供には何かしらのものを身につけてもらいたいと考えるのではないでしょうか。空手を習うことによるメリットにはどのようなものがあるでしょうか。
体力・精神力がつく
武道を習うことの一番のメリットはこれだと考える親も多いようです。空手は体全体を動かすので、バランス良く体力がつくことが期待できます。動作の練習は同じことの繰り返しなので、やり通すことができれば精神力も身につくでしょう。また、道場では基本的に道着と素足で過ごしますので、寒さにも強くなるかもしれません。
挨拶が上手にできるようになる
空手を習っている子供は、ハキハキと大きな声で挨拶ができます。これは道場でそのように指導されることや、練習のときにも大きな声を出しながら取り組むことが日常生活につながっているからだと考えられます。
護身術が身につく
一部の型や組手は、護身術としても役立ちます。子供だけでなく、成人女性が護身のために初心者として習いはじめることもあるそうです。
ハンディキャップのある子供も取り組める
空手は心身にハンディキャップのある子供も取り組むことができます。特に型は、ハンディキャップのある人もない人も同じ競技場で取り組めることから注目されています。「全日本車椅子空手道連盟」は、車椅子を使う競技者向けに型の開発を行っています。
参考
マインドフルネスとの関係も注目されている
最近注目されている「マインドフルネス」に役立つと考えている研究者もいます。マインドフルネスというと瞑想などの印象が強いですが、行為というよりも「本質を見ること」「目の前のものごとに集中すること」「さまざまな考えを取り入れて複数の視点から見ること」といった姿勢のことを指すようです。空手を習うことで、上記のような姿勢が身につくことが期待されています。
参考
空手道と瞑想(マインドフルネス) | 徳島大学機関リポジトリ
空手を習うデメリットとは
続いて、デメリットについて解説します。習いはじめる際にはこれらのことに留意しましょう。
けがをしやすい
寸止めを採用している道場は別ですが、古典的な組手を行う道場では、やはりけがが多いようです。対戦になると思わぬところをけがしたり、骨折したりすることも考えられますので、親としてはその心づもりでいたほうがいいでしょう。
本人に意欲がないと続かない
空手は精神力がつくと言われていますが、本人にもある程度がんばって食らいついていく気持ちがないと続かないようです。礼儀に厳しい道場が多いので、叱られて通う気をなくしてしまう子供もいるようです。
他宗教への配慮が少ない
空手道場の多くは、練習の始めと終わりに神棚に礼をすることを習慣としています。これは空手の基本的な考え方と深く結びついていますので、他宗教の家庭の子供が習いはじめる場合は、考え方について事前にしっかりと話し合っておくといいでしょう。