ニキビの膿はなにもの?潰しても大丈夫なの?早めの治療法について ( 2 )

ニキビは膿ができる前に治したほうがいいの?

ニキビの膿ができる仕組みがわかると、膿の原因となる炎症を防ぎたいという気持ちになるのではないでしょうか。ニキビのケアは実際にはどのように行ったらいいのかご紹介します。

放置しないほうがきれいに治りやすい

炎症が起こっている部位には、不用意に触らないほうがいい気がする人は多いでしょう。しかし、放置しすぎても悪化する可能性があります。

アメリカ合衆国で行われた27人の痤瘡患者の顔面を写真で3ヶ月間、連続で経過観察した調査によると、炎症をおこした赤いにきびや膿(うみ)をもったにきびの8.2%が3ヶ月以内に瘢痕になるとされています。

(引用元:ニキビQ&A Q1.にきびを早めに治療する理由はなに? | 日本痤瘡研究会 / Japan Acne Research Society

赤ニキビを放置すると、一部は瘢痕(はんこん=ニキビ痕のこと)ができてしまうことが調査によって知られています。炎症の悪化により皮膚組織が正常に働かなくなることに加え、寝ている間などに無意識に自分で触ってしまうといった原因も考えられます。できるだけニキビ痕を残さないためにも、ニキビの状態によってどのような対処をするか決めましょう。

白ニキビ・黒ニキビのケア

白ニキビは毛穴に汚れが詰まった段階です。黒ニキビは、汚れの先端が毛穴から顔を出している状態です。汚れの主成分は皮脂などなので、空気に触れて酸化することにより黒く見えます。

炎症が起こる前段階の白ニキビ・黒ニキビに関しては、肌を清潔に保つことと、皮膚の代謝を促すことが大切です。ただし、洗いすぎも皮膚を傷める原因となります。洗顔は朝・晩程度にとどめましょう。

日焼け止めなどを塗っている場合は、それらをきちんと落とすことも大切です。オイルタイプのクレンジング剤は洗い残しの原因となりやすいので、シートタイプのクレンジングで優しく拭き取った後に、通常の洗顔をすると良いでしょう。

皮膚は約6週間のサイクルで代謝していると言われています。ニキビができてしまったら数日で治そうとするのではなく、1〜2ヶ月くらいのスパンで良くなっていくと考えましょう。代謝を促すには、十分な睡眠時間やバランスのとれた食事が重要です。勉強や習い事で忙しい子供も多いでしょうが、きちんと肌に休息を与えられるように気を配ってあげてください。

参考

ターンオーバーのしくみや乱れの影響を知る | ハイチオール【エスエス製薬】

白ニキビの予防&対処法【皮膚科専門医が教える】|大人ニキビの基本的知識からケアアイテム&コスメ、さらには肌にいいレシピまで | 美的.com

赤ニキビのケア

赤ニキビができてしまった場合は、できるだけ指で直接触らないようにしましょう。炎症が起こって痛みがある場合があるので、一般的には抗菌薬などを用います。皮膚科を受診すると、抗菌薬の使用は3ヶ月ほど継続することを勧められるそうです。

赤ニキビができていると、肌が脂っぽく感じることもあります。ベタベタとする印象がありますから、保湿を避けたくなるかもしれませんが、肌が乾燥しすぎるとより抵抗力が落ちることもあります。乾燥肌の子供の場合は特に、普段通りにスキンケアするようにしてください。

参考

ニキビQ&A | 日本痤瘡研究会 Q4.にきびの治療はどうするの? Part.2 抗菌薬/ Japan Acne Research Society

膿ができたニキビは潰してもいいって本当?

炎症が起こった後の膿にはどう対処すればいいのでしょうか。基本的には触らないことが大切ですが、皮膚科医によっては条件付きで自分で潰してもいいと考えている人もいるようです。

必ず消毒した道具を使うこと

ニキビを潰すときは、炎症が終わって黄色い膿がたまっている段階であることを必ず確認し、以下の道具を用意してください。

  • 清潔な針
  • 薬局で販売している消毒用エタノール
  • 滅菌ガーゼ
  • 抗生剤入りの軟膏

白いところを狙って針先を1mmくらい刺します。絶対に奥まで刺してはいけません。あくまでも皮膚表面に穴を開けて膿の出口をつくる程度で。そして指の腹で優しく押して、中の膿を出してあげるんですが、このとき、全部しぼり出してはダメです。

ていねいに指の腹を使って優しく押して、盛り上がったニキビの半分くらいの高さまでつぶすのが理想です。あとは滅菌ガーゼに消毒用エタノールを含ませて、患部を消毒してから抗生剤入りの軟膏を塗って、その後は自分の力で治癒させます。

(引用元:【ニキビケアの基本】にきびの種類で処置方法が違う?つぶしてもいいの?つぶし方は?|美容雑誌『VOCE』公式サイト

「潰す」という言葉からは、完全にニキビから膿を絞り出すという印象を受けます。しかし、推奨されているのは、あくまでも針で膿の出口を作ってあげるというイメージです。針は火であぶったあと、消毒用エタノールでススをきちんとぬぐっておくようにしてください。

心配な場合はプロにお願いする

自分でニキビを潰す場合に気をつけなくてはならないのは、患部を清潔に保つことです。悪化させてしまっては元も子もありません。このような処置を自分で行うのが不安な場合は、思い切って皮膚科を受診させましょう。

自分で潰した場合、膿(うみ)がきれいに毛穴から排出されれば問題ありませんが、どうしても周囲の皮膚が傷つきます。そして、さらに周囲の毛穴が詰まりやすくなります。また、うまく膿が排出されずに皮膚の下で破裂してしまうと、にきび痕が残りやすくなります。手は不潔であり、指でつぶすことは不潔であることにも配慮が必要です。

(引用元:ニキビQ&A Q5.にきびができたらどうして自分で潰してはいけないの? | 日本痤瘡研究会 / Japan Acne Research Society

皮膚科でも、膿ができたニキビを潰す処置はできます。この場合は専用の器具を使いますので、自分で処置するよりも安全性が高いと考えられます。