二重とびを練習するコツ
片手でなわが回せるようになったら、後は足をなわに引っかけずにとべるようになるだけです。実際になわを構えて二重とびの練習をする際のコツをお伝えします。
前とびから二重とびに移行する
- 前とびがとべる ○
- なわが早く回せるようになる ○
- なわに合わせて素早くジャンプできるようになる ○
- 前とびが早くとべるようになる ○
- ジャンプしながら2回手が叩けるようになる ○
- 片手でなわとびを持ってジャンプの間に2度回せるようになる ○
- 二重とびが1回とべるようになる
スモールステップの最後の段階です。二重とびは連続してビュンビュンととぶイメージが強いですが、まずは1回の二重とびをきっちりととびきることができることを目標に練習してみましょう。
とはいっても、止まっている状態からいきなりなわを2回回すのは難しいので、前とびをしてから二重とびに移行するようにします。このとき、「前とびを3回してから二重とび」など、回数を決めておくといいでしょう。回数を決めることでリズムやタイミングを体で覚えることができるようになります。
ジャンプは思い切ってとぶ
(参照元:二重跳びが100回跳べるようになる指導法 |YouTube)
二重とびを連続して飛ぶには、膝を曲げずに足全体を伸ばしながらとぶのがいいとされています。ただし、二重とびを練習している段階の子供には、まずは思い切ってとぶことを意識するように伝えてください。
なわを2回回すのに必要なだけのジャンプが安定してできるようになることがまず大切です。二重とびに必要なジャンプを体が覚えてきたタイミングで、長い時間連続してとべるフォームへと移行していけばいいでしょう。
下を向かない
なわを2回回せるようになった後でも、足が引っかかってしまうという失敗は少なくありません。この失敗を繰り返すと、足の状態が心配で下を向きながらとぶ癖がついてしまいます。
重心のバランスが崩れたり、ジャンプの高さが余計に低くなってしまったりしますので、子供には下を向かずにまっすぐ前を向いてとぶように伝えてください。
どうしても足がなわに引っかかってしまう場合は、ジャンプとなわ回しのタイミングが合っていないかもしれません。スモールステップの「ジャンプしながら2回手を叩く」をもう1度練習してみてください。
また、なわの長さが長すぎたり、短すぎたりしても足に引っかかってしまうようです。タイミングがつかめているのに引っかかってしまう場合は、なわとび自体も見直してみてください。
まとめ
前とび・後ろとびに比べると、できるようになるのにコツが必要な二重とび。すんなりできるようになってしまった親には分かりにくいポイントでつまずく子供もいます。スモールステップで確認しつつ、ちょっとずつ完成まで練習していってみましょう。
参考
二重跳びのコツ決定版!小学生10万人へ指導した練習法を公開|なわとび1本で何でもできるのだ
09方-26-口-02 幼児における短なわとびの導入方法の検討(09 体育方法,一般研究発表,2020東京オリンピック・パラリンピックと体育・スポーツ科学研究)|日本体育学会大会予稿集
小学校体育科におけるなわとび運動の指導方法に関する研究 : なわとび運動系統表の作成と有効性の検証|三村大輔、境英俊|島根大学学術情報リポジトリ