そうめんの選び方を知ろう
そうめんにはいろいろな種類があり、それぞれ特性が異なります。ここではそうめんの選び方のポイントをご紹介します。
手間暇かけた手延べそうめんがおすすめ
そうめんは大きく分けると
- 手延べ麺
- 機械製麺
の2つに分けられます。
手延べそうめんはその名の通り、職人の手によって細く延ばされた麺のことです。気温により塩分を調整したり、何度も同じこねる工程を繰り替えすことでやっと出来上がります。熟練の技が必要となるため、機械製麺よりも高めの価格設定になります。
機械製麺は何といっても大量生産できることがメリット。均一な麺の太さが特徴で、安い価格で購入することができます。手延べそうめんよりもコシがなく、柔らかい麺です。
そうめん本来の風味や麺の弾力を楽しむのであれば、やはり手延べそうめんがオススメです。一定の基準をクリアした製品だけが「手延べそうめん」と表記することが認められているので、「手延べそうめん」とパッケージに書かれているものを選んでください。
細麺or太麺、どっちが好み?
手延べそうめんは麺が細ければ細いほど工程に手間がかかることから、高級品として扱われています。ちなみにそうめんはもともと1.3mm以下の麺を指しますが、手延べそうめんではこの基準よりもさらに細いものもあります。
細いからおいしいというわけではなく、のどごしやつゆの絡み具合などの好みは人それぞれでしょう。細麺と太麺、どちらが自分の好みか、食べ比べてみるのもいいかもしれません。
新物・古物・大古の違いは?
そうめんには保存期間によって3つの種類があります。
種類 | 読み方 | 特徴 |
新物 | しんもの | 作られてすぐに販売されているもの |
古物 | ひねもの | 倉庫で品質管理されながら1年以上寝かせたもの |
大古 | おおひね | 古物より更に寝かせ2年以上経っているもの |
(【本当においしい!】おすすめの人気そうめん6選|mybest より作成)
新物はより小麦の香りを楽しみたい人向け、古物はコシが強く弾力が強い麺が好きな人向け、大古は古物よりさらに1年以上寝かせたものです。それぞれ特徴が異なりますので、どの種類が好きかを試してみてください。
有名そうめんの特徴
全国各地に有名な産地やブランドがあります。
- 岩手県「卵めん」
- 宮城県「白石温麺(うーめん)」
- 富山県「大門そうめん」
- 愛知県「和泉そうめん」
- 三重県「大矢知そうめん」
- 奈良県「三輪そうめん」
- 兵庫県「揖保乃糸」「播州そうめん」
- 岡山県「備中そうめん」
- 山口県「菊川そうめん」
- 愛媛県「五色そうめん」
- 香川県「小豆島そうめん」
- 徳島県「半田そうめん」
- 佐賀県「神埼そうめん」
- 長崎県「島原そうめん」
- 熊本県「南関そうめん」
それぞれ特徴や風味は異なりますが、ここではこの中でも有名な3つのそうめんについてご紹介します。
三輪そうめん
奈良県桜井市の名産品です。そうめんといえば三輪、といえるほど有名なそうめんで、そのコシの強さや極細の麺は贈答用にも選ばれています。三輪そうめんはそうめんのルーツとも呼ばれているそうです。
小豆島そうめん
うどんが有名な香川県の小豆島が産地のそうめんです。特産品のごま油を加えた風味が特徴で、高級品として市場に出ています。その製法から麺が黄色みがかっていて、他のそうめんとは少々色が違って見えることでしょう。
揖保乃糸
手延べそうめんでは一番有名といっても過言ではない、全国規模の「揖保乃糸」。揖保川中流域のたつの市や揖保郡太子町で生産されています。伸びにくい麺が特徴で、さまざまな料理にも使うことができるそうめんです。