暑い夏の時期は夏バテで食欲不振に陥ったりしやすいですよね。そんな時は消化の良い夏の定番メニュー、「そうめん」はいかがでしょうか。食べやすく、早く消化されやすいので夜食などにもおすすめです。今回は「そうめん」の消化に関する話と、おすすめのレシピをご紹介します。
もくじ
そうめんが消化によいとされる理由
そうめんが消化によいとされる根拠には、どのようなものがあるのでしょうか。医師や管理栄養士など、専門家の意見を中心にまとめました。
消化にかかる時間はおよそ3時間?比較的短い
食べ物が胃にとどまる時間は、炭水化物、たんぱく質、脂肪の順に長くなります。消化にかかる時間が短いほど胃への負担が軽くなりますから、炭水化物は消化しやすいと考えらえます。
100gのそうめんの消化時間を3時間半程度としているサイトもありますが、管理栄養士は胃への停留時間を下記のようにしています。
【食品や料理が胃の中にとどまる時間(胃内滞留時間)の目安】
胃内停留時間 | 食品・料理 |
1時間30分 | 半熟卵2個 |
1時間45分 | りんご1/2個、水300ml |
2時間 | 白がゆ100g、牛乳100ml |
2時間15分 | そうめん2束、米飯100g、みかん1個 |
2時間45分 | うどん100g、米飯150g、鯛(刺身)100g |
3時間15分 | アイスクリーム100g、ゆで卵2個 |
12時間 | バター50g |
参考
介護・栄養と食事のコラム 第30回 胃にやさしい食事| e健康ショップ
このことから、そうめんはおよそ3時間で消化すると考えられ、うどんよりも消化によい食べ物といえるでしょう。
柔らかく、脂肪が控えめ
消化しやすい食品は「柔らかく、脂肪が控えめ」であるものとされています。そうめんはどちらの特徴も満たしています。
薄味で刺激が強くない
カレー粉やからしなどの刺激物や濃い味付けの料理は、胃腸を刺激して消化液の分泌を促進させる機能があります。一方、過度の刺激は過剰分泌を招き、消化酵素を分泌するすい臓の働きを低下させます。したがって消化不良が起こりやすくなります。元気なときは多少の刺激物は消化を助けてくれるものですが、胃が疲れているときには、できるだけ薄味で刺激が強くないものを選びましょう。
医師が選ぶ消化のよい食品にラインアップされている
医師が消化のよい食べ物のひとつに挙げているのが、そうめんです。手術の前後や検査前など、胃を休める必要がある場面では、消化の良さが求められます。その観点からもそうめんは推奨されているようです。