子供が頭痛を伴う熱になったら?注意したいポイントと取るべき対処法! - cocoiro(ココイロ)

子育ては誰にとっても初めてのことですし、予想外のことがたくさん起こります。そして、子供が熱を出して苦しんでいたら、親なら心配で居ても立っても居られなくなるのが当然です。しかし、焦っても適切な対処をすることができるとは限りません。

今回の記事では、子供が熱を出して頭痛を訴えているときに、どのように対処すればいいのかのポイントをご紹介します。ぜひ、お子さんが熱を出したときの判断の参考になさってください。

発熱・頭痛を併発したときの対処法とポイント

何よりも大切なのは、冷静になって対処することです。子供が泣いたり、苦しんだりしているからこそ、冷静に適切な対処をしてあげましょう。それでは、発熱と頭痛を併発したときの対処法を緊急度の高い症状から順に4つ解説します。

けいれんが止まらないときは?

けいれんが5分以上続く場合は、救急車を呼ぶことを考えて行動することをおすすめします。自宅からすぐに救急で行ける病院があるようなら、一度連絡をして病院の指示を仰ぐようにしましょう。また、けいれんが止まっても意識が戻らなかったり、唇が紫色になり呼吸が弱い場合も同様です。

そして、5歳以下の子供に見られるけいれんに熱性けいれんがあります。熱性けいれんは、繰り返しけいれんを起こすことがありますが、多くの場合2~3分ほどで止まります。これは、熱で発達途中の脳が刺激されて起きるけいれんです。けいれんしているときは、揺さぶったり大きな声をかけるのではなく、衣服をゆるめて顔を横に向けさせ、静かに寝かせてあげましょう。

短いけいれんを起こしたときは?

まず、けいれんを起こしているときは、意識がなく会話ができる状態ではありません。数十秒から1、2分間のけいれんを起こす場合は、救急医療機関への受診を考えましょう。一度連絡して、医師からアドバイスを受けるようにしましょう。

高熱を出しているときに、子供の体が「ビクッ」とすることがあります。これは、ジャーキングといわれる現象で、眠りに入るときに起きることがあります。大人よりも乳幼児や子供に頻繁に見られる現象で、高熱が出ると繰り返し「ビクッ」となることがありますが、けいれんではありません。

また、高熱により手足が震えることもあります。意識があり話ができる状態であれば、「悪寒」である可能性が高いです。悪寒は、体温を上げるために起こる現象なので、布団をかけるなどして、体を温めて様子を見るようにしましょう。

体温が40度前後になったときは?

大人が40度の熱を出すと大変ですが、子供は40度前後の熱を出すことがあります。感染症法によると、37.5度以上を発熱、38.0度以上を高熱に分類しています。

子供は大人に比べて高熱を出しやすいことはありますが、高熱が出ているということは体で異変が起きている証拠です。時期によってはインフルエンザや熱中症の可能性もあります。ぐったりして元気がない様子であれば、救急医療機関に相談することをおすすめします。

水分や食事を取ることができて、夜眠ることができるようであれば、翌日かかりつけの医療機関で受診をするようにしましょう。

水分・食事が取れているときは?

38.0度以上の高熱の場合でも、元気があって水分や食事が取れている状況であれば、日中にかかりつけの医療機関を受診することをおすすめします。

ただし、3ヶ月未満の赤ちゃんが38.0度以上の熱を出した場合は、救急医療機関の受診をおすすめします。赤ちゃんの体温は、周りの環境に左右されやすいので、部屋が暑すぎたり、着ているものが厚くて熱が上がっていることも考えられます。まずは、赤ちゃんの環境を確認して、行動を起こすようにしましょう。

救急医療機関に行くときに準備するもの

救急医療機関に行くとき、焦っているので持って行くべきものを忘れてしまうことが多々あります。スムーズな受診のためにも、出発前に一度確認しておきましょう。

  • 母子健康手帳
  • 保険証
  • 乳幼児医療証
  • 診察券(あれば)
  • 症状や経過を書いたメモ(できれば)
  • 飲んでいる薬の名前が分かるもの
  • 着替え・おむつ・タオル

緊急時のために、飲んでいる薬のリストはまとめておくことをおすすめします。また、救急を受け入れてくれる地域の医療機関を事前に確認しておくと焦らずに行動することができます。