ニキビは、多くの思春期の子供がかかる皮膚の病気です。ニキビができる原因は何でしょうか。本記事では、ニキビを病院で治療する場合と市販薬で自ら治す場合の治癒で、どのように異なるかをご説明します。さらに、ニキビに効く市販の飲み薬の選び方とおすすめのニキビ用飲み薬もご紹介します。
もくじ
ニキビとは?
現役の医師が運営する医療Webメディア「メディカルノート」では、ニキビについて以下のように説明しています。
尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)とはいわゆるにきびの事で、10代から20代にかけて多く発症する病気です。
(引用元:尋常性ざ瘡について|メディカルノート)
特に、中学生、高校生のころには多くの人が尋常性ざ瘡を経験します。20歳を過ぎるころから自然となくなっていきますが、30歳代まで悩まされることもあります。ニキビは多くの人が経験する皮膚病であるため、病院を受診せずに自力で治療しようと考える人が多くいます。
では、なぜこんなに多くの人がニキビになるのでしょう。ニキビができる原因から見ていきます。
ニキビの原因
ニキビの原因として考えられているのは、脂肪分や糖分の摂り過ぎによるビタミンB群の欠乏です。
ビタミンB群は脂質の代謝を活発にして、皮脂の分泌を適正に保つ働きがあります。なかでも、皮脂の分泌を調整して肌を健康に保つビタミンB2が不足すると、肌が脂性になり、ニキビができやすくなったり、できてしまったニキビが悪化したりすることがあります。
(引用元:【ドクター監修】ニキビSOS|Chocola.com)
そのほかの原因として、以下のことも挙げられています。
・生理周期やストレス、睡眠不足によるホルモンバランスの乱れ・ニキビをつぶして細菌が散らばる
・慢性的な便秘により毒素が排せつされず皮膚組織まで運ばれるなど
(引用元:【ドクター監修】ニキビSOS|Chocola.com)
ニキビは生活習慣やホルモンバランスの乱れなど、日常生活のさまざまな要因と関わっているのです。
ニキビの病院での治療法
日本皮膚科学会が2017年に策定した「尋常性痤瘡治療ガイドライン2017」では、ニキビの治療薬について詳細が記載されています。
なかでも標準的な治療法は、次のように記されています。
赤いぶつぶつしたにきびや膿を持ったにきびがあれば、アダパレンと抗生物質の飲み薬と塗り薬を組み合わせて使い、赤いにきびがよくなった後はアダパレンでの再発予防(維持療法)をする方法が、標準的な治療法です。
(引用元:皮膚科Q&A皮膚科での治療法は?|公益社団法人日本皮膚科学会)
そのほか、症状に合わせて担当医は以下の治療法を選択することがあります。
- 毛穴にたまっている皮脂を針で穴をあけて押し出す面皰圧出
- ケミカルピーリング
- 漢方
- ステロイド注射
- ストレスマネジメント
- ピーリング
- 光線療法
- レーザー治療
- (25歳以上の女性)月経前に悪化するタイプの重症型にはホルモン調整剤
などが行われます。
参考
尋常性痤瘡治療ガイドライン2017|日本皮膚科学会ガイドライン
皮膚科Q&A皮膚科での治療法は?|公益社団法人日本皮膚科学会