スモールステップで交差とびの練習をしよう
少しずつ段階を踏んで練習を重ねることを「スモールステップ」と呼びます。いきなり交差とびを練習すると「全然できない! 難しい!」と思ってしまって挫折感が強くなります。それを防ぐために、まずはとても簡単であまり関係のないように思えるところから練習を始めてみましょう。
交差とびのスモールステップ
交差とびがとべるようになるまでのスモールステップを一覧にしてみました。
- 前とびの形から腕をクロスする
- 腕をクロスしたまま足抜きをする
- 腕をクロスしたまま回す
- 前とびの連続から交差とびに変える
最初の3つは、腕の動かし方の練習です。これらができるようになってから、とぶという運動と組み合わせていきます。
持ち方をチェック
まずは持ち方です。なわとびは画像のようにしっかりと握っている子供が多いのではないでしょうか。この持ち方だと必要以上に力が入ってしまって手首などの動きが阻害されます。
なわとびの先生によっても少々異なるようですが、基本は「軽く握る」ことが大切だそうです。手のひらで持つのではなく、曲げた指に引っかけて持つような感覚です。親指は握り込まず、そっと持ち手に添えるのがポイントだそうです。
腕をクロスさせる練習
縄を回しながら腕をクロスする
https://www.instagram.com/p/BfA3TB7g6YH/
(出典:ricco | Instagram)
交差とびは腕をクロスさせたまま縄を回すとび方です。画像の男の子を見ると分かりますが、腕は自然に下がった状態で斜めにクロスするのが正しいやり方です。動画でも見てみましょう。
(出典:こうさとび | YouTube)
交差とびの練習を始めたばかりのときは、このクロスさせる感覚が上手につかめません。クロスする腕が上がってしまうと、なわとびも上がってしまい、膝に当たったりするようになります。まずはこのクロスする感覚を身につけるために、とばずになわだけ回してみましょう。
(出典:交差とび練習法 その2:前とびの姿勢から交差の姿勢で縄を止める | YouTube)
上の動画のように、腕を回しながら交差させていき、体の前に腕が来るときには完全にクロスした状態にして止めます。なわが頭上を通り越したタイミングから無理なく交差を始めて体の前に来るように、まずは動画を繰り返し再生しながらコツをつかませてあげてください。
腕を交差させながら回せるようになったら、体の前で勢いよくなわを止め、つま先になわが引っかかるようにします。つま先でピシッと止められるようになるまで練習しましょう。
腕をクロスしたまま足抜きする練習
続いては、腕を交差した状態で「足抜き」をして、腕を交差させたままなわを回すという練習を繰り返します。足抜きとは、体の前にあるなわを両足を揃えてとび越える動作です。両足を揃えての足抜きが難しい場合は、片足ずつなわを踏み越えるのでも大丈夫です。
(出典:交差とび練習法 その3:交差の姿勢から前とびの姿勢で縄を止める | YouTube)
スモールステップでできるようになったことを確認してみましょう。
- 前とびの形から腕をクロスする ○
- 腕をクロスしたまま足抜きをする ○
- 腕をクロスしたまま回す
- 前とびの連続から交差とびに変える
最初の2つができるようになりました。
クロスしたまま回す練習
(出典:交差とび練習法 その3:交差の姿勢から前とびの姿勢で縄を止める | YouTube)
続いては腕をクロスしたまま回す練習です。これも、とばずに腕だけを動かして行います。腕のクロスする形が正しくないと上手に回すことができません。腕の形が正しくない場合は、動画を撮り、YouTubeのお手本と見比べるようにしてあげるといいでしょう。
また、ある程度なわを回す勢いも必要です。腕をクロスするという体勢に慣れていないために上手になわが回せないこともあります。そのようなときは、片手で持ち手を両方とも持ち、もう片方の手は空いている状態でクロスして腕を回す練習をしてみましょう。
腕をクロスしたまま回し、足抜きをし、また回し、という繰り返しの運動ができるようになったら、交差とびのフォームはほぼ完成です。
- 前とびの形から腕をクロスする ○
- 腕をクロスしたまま足抜きをする ○
- 腕をクロスしたまま回す ○
- 前とびの連続から交差とびに変える
3つ目のステップまでできるようになりました。