子供の頭の良さを高めるために
知的好奇心を刺激してサポートを
学力や知能を向上させるために、幼児期から子供が「知りたい!」「学びたい!」と思えるよう知的好奇心を受け付けましょう。好奇心は、「自学自習」のできる子供へと成長させ、結果として勉強を好きになっていきます。子供の好奇心をはぐくむためには、「好き」を重視することが大事です。昆虫や魚、歴史、楽器といった、子供の好きなことに夢中になるよう、環境を整えましょう。「もっと知りたい」という思いが、勉強意欲をかき立てるものです。好奇心を伸ばすために、「なぜそうなるの?」「これはどうなの?」と、親御さんが問いかけてあげると、より学びも深まっていくでしょう。
また、5歳から10歳までは、特定の分野に限定せず多様な経験を積ませることも大事です。子供は、自分の知り得ている情報の中からしか興味を持つことができません。さまざまな刺激を与えられるよう、博物館や科学館、工場見学、舞台などに連れて行ってあげましょう。
親御さんも勉強する手本を見せる
家庭での環境作りについては、知的欲求を満たすために次のことにも取り組んでみてください。まず、リビングに地図や図鑑、辞書などを置き、気になったらすぐに調べられるようにしておきます。
ただ、強制的に調べさせるのではなく、子供が疑問を抱いたときに、「これで調べてみたら?」とそっと背中を後押ししてあげるのが大事です。また、子供も使える本棚に本を取りそろえておくことも大事。子供でも読める本を豊富に用意して、読書をする時間を親子で取り、読み聞かせてあげることが大切です。
一番大切なのは、親御さんの勉強に対する姿勢です。「親の背中を見て子供は育つ」という言葉があるように、親御さんが熱心に勉強している姿、楽しそうに学ぶ姿を見て、子供は真似をします。仕事や資格、個人的な研究テーマ、何でも構いませんが、親自身も興味を持てる分野の勉強、学習に日ごろから取り組みましょう。
逆に、親が勉強を一切せず、テレビやスマートフォンを暇さえあれば見ながら、「勉強しなさい」と子供に言っても説得力に欠けてしまうかもしれません。まずは、親自身が勉強に取り組む手本を見せてあげましょう。
終わりに
子供の学力や知能は、両親の遺伝子の影響を少なからず与えるようです。しかし、一番大切なのは後天的な環境を整えてあげること。遺伝子のせいにするのではなく、まずは親が普段から学ぶ姿勢、勉強のおもしろさを伝え、手本を見せてはいかがでしょうか。
参考
週現スペシャル 大研究 遺伝するもの、しないもの【第1部】一覧表でまるわかり 遺伝する才能、しない才能、微妙なもの|週刊現代
親の頭の良し悪しは、子どもに遺伝する? 頭の良さと遺伝の気になるカンケイ|こどもまなびラボ
「知能が遺伝する」という事実に、私たちはどう向き合うべきか?|Newsweek
頭の良さは母親からしか遺伝しない説は本当?「わが子終わった」の声も|Livedoor NEWS