かき氷を食べてキーン!アイスクリーム頭痛の原因と予防法とは? - cocoiro(ココイロ) - Page 2

アイスクリーム頭痛の原因は?

アイスクリーム頭痛の原因にはいくつかの説があります。ここでは有力とされている3つの原因についてご紹介します。

冷たいもので三叉神経が刺激される

かき氷やアイスクリームのような冷たいものが喉を通過することにより、喉にある三叉神経(さんさしんけい)が刺激されます。三叉神経とは脳神経の1つで、眼・上顎(じょうがく・うわあご)・下顎(かがく・したあご)の3つの神経に分かれていることからこのように呼ばれています。脳がこの刺激によって発生する伝達信号の冷たさを痛みと勘違いすることで頭痛が起きるといわれています。

脳の血管に炎症が起きる

冷たいものを食べると、人間の喉や口の中の温度が急激に下がります。この冷やされた状態を改善し温めるために、体は一時的に血流量を増やします。血流量を増やすことで頭の中の血管が膨張し、一時的な炎症が発生することから頭痛が起きるといわれています。急激な冷たさが前頭葉からの伝達によって痛みに変換されてしまうことが原因という説もあります。

異物に対する拒否反応が起こる

かき氷やアイスクリームは、人間の体温よりもかなり温度が低い食べ物です。このような温度の低いものが喉の奥を通ると、首元あたりの神経が「異物が入ってきた」と認識してしまいます。そして、体から脳に対して「異物が入ってきた」という信号を出すことで、あの「キーン」という頭痛が起きてしまうといわれています。

このほかにも

  • 気温や湿度の高い日は出現率が上がる
  • 偏頭痛持ちの人は起こりやすい
  • 大人よりも子供に起こりやすい

などという説もあります。

かき氷を食べてキーンとならないためには?

かき氷を食べたときにキーンとなるアイスクリーム頭痛を起こさないための予防法はあるのでしょうか? ここでは簡単にできる予防法をご紹介します。

ゆっくりと食べる

アイスクリーム頭痛は、かき氷をゆっくり食べることで起こりづらくなります。かき氷のような冷たい食べ物は、できるだけゆっくり食べることで、自分の口の中で温度を上げることができるからです。体に急激に冷たいものが入ってきたと認識させないことが大切で、徐々に慣らしながら食べることで体への刺激を抑えることができます。

口内の前方で食べる

かき氷のような冷たい食べ物は、口内の前の方に含むようにするとアイスクリーム頭痛が起きにくくなります。口内の奥の方で食べると三叉神経により近い場所を冷やすことになるため、アイスクリーム頭痛を引き起こす可能性があるといわれているからです。たくさん一気に食べるのではなく、少しずつ口内の前方で含みながら食べるのがポイントです。

そのほかの予防法

今流行りのフワフワかき氷は天然氷で作られていることが多く、含まれている空気の量が多くなっています。すると口の中に入る量が少なくなるため、アイスクリーム頭痛が起きる割合が低くなるといわれています。

また一説には、足湯に浸かりながら食べるとアイスクリーム頭痛が起きにくいというものもあります。確かに冬にこたつに入って食べるアイスクリーム……キーンという頭痛に襲われることは少ないような気がします。