三者面談で話す内容
文理コース選択
主に高校1年生の三者面談では、高校2年生から文系・理系のどちらに進路を決めるかを話し合います。どちらを選ぶかによって将来に大きく影響を与えます。
文理選択をする上で、大切になるのは子供自身の進みたい進路です。安易に、科目の得意・不得意だけを考えて文理選択を行ってはなりません。苦手な科目は努力しだいでいくらでも克服できます。それ以上に重要なのは、本当に進みたい進路です。「将来就きたい職業は何か?」「どの分野で社会貢献したいのか?」、子供になりたい自分象をイメージさせ、そこから文系理系を選ぶヒントを得ましょう。
理系出身者、または文系出身者でしかなれない職業があります。「あの科目が苦手だから」と短絡的に判断してしまわないよう、親御さんがサポートしてあげてください。
志望校の選定
三者面談を実施する時期によりますが、多くの高校では6月下旬から8月中旬にかけて2年生の三者面談を実施しているようです。
高校2年生では、遅くても夏休み中には志望校をある程度絞ります。興味のある大学や専門学校のオープンキャンパスに参加して、情報収集やキャンパスの雰囲気、学習分野、部活・サークル活動などについて調べておきましょう。2年生の段階では、志望校を必ず1つに絞る必要はないため、複数の大学や専門学校のオープンキャンパスに積極的に参加しておくと、ほかの学校と比べて志望する理由が明確になります。
また、志望校を選ぶ上で大切になってくるのは、現状の成績と伸びしろです。現在の成績から成長して、どのレベルの志望校に合格できるかを想定しておきましょう。伸びしろに対しては、子供本人の意志しだい。どれくらい本気で勉強に臨めるかで成績アップの幅も変化するでしょう。弱気にならず、第一志望をあきらめずに狙えるよう、子供の背中を押してあげましょう。
受験方法の選定
大学受験の方法は、AO入試、指定校・公募推薦、一般入試などさまざまです。三者面談では、受験方法に合わせた準備も話し合う必要があります。
AO入試では、書類を大学に提出する必要があります。書類は、先生に添削をお願いした方がいいため、その旨を伝えておきましょう。面接練習についても同様です。AO入試は、10月ごろに選考試験があります。そのため、周りが一般入試の勉強に集中する夏休み期間中にAO入試の対策をしなければなりません。
指定校・公募推薦では、三者面談時に希望を伝えます。必要な手順や準備する書類などを確認しましょう。評定平均の下限を定められていることもあるため、条件について確認します。
受験大学数も一緒に三者面談で目星をつけておきます。大学の試験を受験するだけで支払い金額は増えます。大学試験費用は私立大学で50,000円前後、国公立大学(一部の大学を除く)で17,000円かかります。もし、遠方での受験で交通費や宿泊費を必要とするなら、10万円以上を用意しなければなりません。複数の大学を受験すれば、20~30万円の金額を必要とすることもあるでしょう。
また、入学時には入学料や授業料などの納入金の支払いもあります。受験校の数は子供と相談の上、事前に決めておきましょう。
参考
大学の受験費用や学費など納入金が払えない時の対処法|お金借りるを知る
国公立大学 二次試験受験時
国公立大学を受験する場合、センター試験を自己採点してその結果をもとに受験校を決めます。センター試験の結果によっては、受験校決定の三者面談を行います。センター試験が芳しくなければ志望校の変更を勧められたり、科目ごとの差が大きければセンター科目数の少ない大学を勧められたりします。
重要なのは、傾斜配点や2次試験の受験科目・配点を踏まえて受験校を決めること。急な受験科目の変更で、2次試験の対策が間に合わない可能性もあるため、試験日から逆算してベストな受験校を決めましょう。センター試験から二次試験までの1ヶ月強は、追い込み期間となります。モチベーションを維持して試験に臨みましょう。
志望校を変える際にも「絶対国公立なのか?」「私立に変えるならその対策はできているか?」「子供が後悔しないか?」「浪人も視野に入れるか?」など、さまざまな観点で熟考して納得のいく結論にしましょう。