体調不良が起こるのは事実
扇風機をつけて寝る=死ぬということではなさそうですが、冷えや脱水による体調不良が起きるのは事実です。ここでは、4つの症例を見ていきましょう。
寝冷えによる腹痛・下痢
寝ている間に体が冷えてしまうことで起きる「寝冷え」の症状が出ることがあります。体が冷えることで消化器系に送られる血流が変化し、この血流の変化によって腹痛や下痢などの症状を起こします。扇風機をつけっぱなしにすることで体全体を冷やし続けることになります。その結果、胃腸の健康を損なうことは事実です。
呼吸器疾患を起こす
いびきをかく人などに多いのが、口を開けたまま寝ていることです。口を開けたままの状態で扇風機の風を浴びてしまうと、喉の粘膜は非常に乾燥します。その結果、気道の免疫力が低下し、風邪などの症状を引き起こすことが考えられます。
自律神経不全
扇風機の風を浴び続けることで、自律神経に異常をきたすことがあります。自律神経は自分では意識しない体の動き、心臓や胃腸などすべてに関わっている神経なので、この神経に異常をきたすことは非常に危険です。
心臓・呼吸器能力・消化能力などが低下することで、さまざまな不調が発症します。体が冷えることで起きるともいわれていますので、体を温めることで症状が改善するケースもあります。
室温と外気温との温度差を5~6度以内に設定するよう心がけましょう。冷えすぎた室内に長時間いると、頭痛や肩こり、腰痛、鼻炎、喘息を引き起こすこともあります。ひざ掛けなどで冷気が当たりやすい下半身を冷やさないようにしたり、脱ぎ着できる上着を用意したりするとよいでしょう。冷えの症状が続く場合は、温かい食事をとったり、ぬるめのおふろにゆっくり入ったりして、体を温めて血行をよくしましょう。ぬるめのゆったりおふろは、自律神経の働きを整え、心身ともにリラックスさせる効果があります。
(引用元:『季節の変わり目は夏バテで疲れた体をしっかりケア』|ティーペック健康ニュース)