親ができるサポート
中学生の子供が勉強しない理由はさまざまですし、理由が複合的に絡み合っていることが多いものです。一番近い存在だからこそ、大人が子供に与える影響も大きいでしょう。すべて親の力だけでなんとかしようとするのではなく、人間関係を広げることも親のできるサポートの一つです。
プロの力を借りる
塾に通わせることで勉強をするようになることがあります。塾の先生は、親や学校の先生という「縦」の関わりではない、一風変わった関わりを持ちやすいものです。そのため、かたくなに勉強を避けていた子供が勉強に向き合うきっかけになります。
また、勉強についていけない場合や勉強が嫌いになっている場合、塾の先生はその道のプロです。学校の先生は、生活指導や部活動の指導など多岐にわたる仕事をこなしますが、塾の先生は、勉強に向かわせて、成績を上げることや勉強の楽しさを教えることの専門家です。
親がサポートできるのは、塾の評判を調べて情報を集め、子供に合う塾を探してあげることでしょう。
生活習慣を確立させる
部活動や習い事で忙しくてできない場合や、生活が乱れて勉強に向かっていない場合は、生活習慣を確立するサポートをしてあげましょう。
例えば、学校から帰ってきた後では疲れ切っていて、勉強ができないという状況なのであれば、家族全員が朝方に切り替えていつもより30分~1時間早く起きるようにしてみましょう。そうすることで、朝勉強する習慣がつきます。家族にとっても朝早くから行動できるのはプラスになるはずです。
また、生活リズムそのものが乱れている場合は、話し合って食事の時間や寝る時間など最低限のルールを定めるようにしましょう。時間はかかりますが、長い目で考えて続けることが大切です。
親が勉強する姿を見せる
親に反抗しているときでも、子供は親のことをよく見ています。すぐには伝わらなくても、勉強の必要性や価値を示すには親が勉強している姿を見せるのが一番です。
子供の前で積極的に勉強しましょう。ポイントは、子供のために勉強するのではなく、自分が勉強したいからするということです。子供のためと思ってしてしまうと、イライラが募ってしまいますし、勉強することの楽しさや価値を伝えることはできません。
子供の意見を尊重する
中学生は、体は大人ですが心はまだ未熟です。だからこそ、子供の意見をしっかりと聞いて尊重しましょう。
間違っても頭ごなしに否定したり、自分の考えだけを押し付けてはいけません。そうすると子供の気持ちはどんどん離れてしまいます。
逆に、意見を聞き尊重することで、責任感を持たせることができます。責任感を持たせることができれば、自分のことを自分で考えて行動するようになります。
まとめ
中学生は、思春期や反抗期があるため、コミュニケーションをとるのが難しいものです。勉強しなくなり学校での成績が悪くなったり、テストの順位が下がったりすることもあるでしょう。でも、大切なのは長い目で見て勉強することの価値を伝えることです。そのためにできるサポートをしてあげてください。
参考
「絶望的に勉強しない子」につける薬はあるか|東洋経済
勉強しない中学生のやる気を出す方法|栄光ゼミナール
親からは見えない!中学生が勉強しない5つの理由|おうちSTUDY
勉強しない中学生、その時親は子供にどう接するべきか?|チャイビ
勉強しない中学生の接し方|親子関係で対処法はちがいます|小中学生の子育てナビ
中学生 勉強しない|読売新聞オンライン
中学生のスマホ・ケータイ所有率は65%、そのほとんどはスマートフォン|モバイル社会研究所
小中学生のスマホ・ケータイの使い過ぎを心配する保護者は約9割|モバイル社会研究所