絶対音感でも音痴になることがあるの?音痴の種類の見分け方とは - cocoiro(ココイロ) - Page 2

うちの子はどのタイプ?確認する方法


「うちの子はそれなりに音楽のスキルはあると思っていたけど、自信がなくなってきた」という家庭もあるかもしれません。そんなときは、子供がどのタイプの音痴なのかチェックしてみましょう。

感覚性音痴

音を正確に聴き取れているかどうかがポイント

「感覚性音痴」とは、「音が聴き取れていないために歌えない」状態をさします。メロディーを聴いても、音の高低やリズムなどの把握が大ざっぱで、正確に理解できていません。

子供の場合、歌うときはどこかで聴いたものを再現して歌うのがほとんどです。聴き取る段階がきちんと踏めていないので、再現も上手にできないのです。

感覚性音痴の子供の場合、自分がきちんと聴き取れていない自覚がないこともあります。その場合は、子供が歌ったものを録音して、お手本の曲と聴き比べてみましょう。正確に歌えていないところは、正確に聴き取ることができていないところです。どこが聴き取れていないのか、理解できていないのかが子供にも分かりやすくなるでしょう。

ただし、自分が思っているよりも歌が下手だということに、録音して初めて気づくこともあるでしょう。子供が自信をなくさないように配慮しましょう。

絶対音感であればこちらの音痴には当てはまらない

絶対音感の子供にはメロディーを流してあげて、音高を答えてもらいましょう。「ドレミ」で答えられなかったとしても、楽器などで再現して演奏できれば大丈夫です。

正しく答えられていれば感覚性音痴ではありません。聴き取る能力ではなく、再現する能力が低いタイプの音痴だと考えられます。

ちなみに、絶対音感を身につけることができるのは子供のうちだと考えられていますが、すべての人が習得できるわけでもありません。絶対音感が身につかなかった場合でも、相対音感をトレーニングすれば音楽的な能力は向上すると考えられています。ゆっくりでも上達していく可能性は十分にあるので、気持ちに余裕を持ってチャレンジしてください。

参考
絶対音感と音痴 | 音声言語医学