首都圏で受けられるシュタイナー教育!学費と入学時の注意点

首都圏で受けられるシュタイナー教育!学費と入学時の注意点

シュタイナー教育は自由な精神や主体的な生き方を学べる、素晴らしい教育方法です。日本の首都圏においてもその精神を受け継いだ学校はあります。学校の中で子供はどのような教育を受け、どんな生活を送っているのでしょうか。入学を考えるにあたって、学費や卒業後の進路についても、併せてご紹介していきます。

シュタイナー教育とは

シュタイナー教育は哲学者ルドルフ・シュタイナーによって考案され、自由な精神を持つ人間の育成のために生まれました。シュタイナーのいう自由とは自分の信念に従って、まわりの価値に惑わされることなく自らの生き方を選ぶということを指します。自由を手に入れる人間の育成には年齢に合う順序で「体」「心」「頭」と成長することが大切だといわれています。

そのことに主眼をおいた働きかけをするのがシュタイナー教育です。ドイツ発祥のシュタイナーの考えに影響を受け、日本でも大きく広がってきました。全国各地の幼児教育の場でこの教育を施すところは増えてきており、全日制の学校も現在は7校になりました。

【シュタイナー教育】想像力と個の意思を育てる実践教育とは

首都圏で受けられるシュタイナー教育

全国にあるシュタイナー学校のうち関東で開校されているものをご紹介します。

学校法人シュタイナー学園初等部・中等部・高等部(神奈川県相模原市)


神奈川県の相模原市に創立され、小学校から高校までの12年間、一貫したシュタイナー教育を実践している学校で、全児童生徒数は230人以上です。一生を通して学ぶ意欲をもち続け、あたたかい心で世の中に働きかけるような人の育成を目指しています。

芸術性をあらゆる角度から高められるような、エポック授業、体験を多く取り入れた学習、外国語の学びなどがあります。点数によって知的な評価をする通信簿はなく、一年間の子供の成長や様子が書き記された「成長の記録」を学年末に渡されます。

NPO法人東京賢治シュタイナー学校(東京都立川市)


天地人のつながりの中で生きようとした宮沢賢治の精神を目指し設立された学校で、幼稚部から高等部まで、およそ170人以上の児童、生徒が通っています。エポック授業と外国語、音楽、手仕事など一年を通して学ぶ専科授業を組み合わせたカリキュラムが特徴です。その中で知識と芸術のバランスがとれた学びを実践しています。

日本に昔から伝わる行事や伝統芸能に触れることや、散歩、米作りなど自然に触れ合う学習の機会が用意されています。そこにも大地に根ざした教育を大切に思う宮沢賢治の考えが生かされています。

NPO法人横浜シュタイナー学園(神奈川県横浜市)


横浜市に2つの校舎をもつ小中一貫校で、9年間シュタイナー教育を受けることができます。世界の美しさの感動と喜びは一生を通じた学びにつながると考え、学習に多くの芸術的な要素を取り入れた教授法を実践しています。9年間の成長に合わせたカリキュラムが組まれ、100分間のエポック授業、年間を通じて行う専科授業などが用意され、子供が健やかに育つための教育システムになっています。

四季ごとにある祝祭的な行事には、全校の児童、生徒が集まり、ヨハネ祭やクリスマスなどを盛大にお祝いします。これは特定な宗教を教え込むためのものではありません。行事を通して自然界のさまざまなものに触れることで、自分を超えた存在に畏敬の念が芽生えることを願ったものです。

シュタイナー学校に入学・編入する際の注意点

特殊な教育をおこなう学校ですので入学や編入時にかかる費用、保護者の学校への関わりにも特徴があります。入学をお考えの際の参考にしてください。

学費がかかる

公立の学校ではないので費用が気になります。入学金や月ごとの学費について調べてみました。

■学校法人シュタイナー学園初等部・中等部・高等部
(初等部・中等部)
入学時に入学料300,000円と施設拡充費150,000円を合わせ、合計450、000円を納めます。月額授業料は38,000円ですが、ほかに施設維持費1,000円と教材費4,000円も用意します。
(高等部)
入学時の費用は初等部・中等部と同じです。月額授業料は47,900円となり、施設維持費1,000円と教材費4,000円と一緒に支払います。

上記の費用以外に「学園をささえる会」の年会費3,000円や保険料の一部負担、合宿費なども別に必要になります。

■NPO法人東京賢治シュタイナー学校
入学金は小中学部は250,000円、高等部は300,000円となっていて施設拡充費の12,000円を合わせたものを入学時に支払います。毎月の支払いは45,000円の学費と5,000円の施設管理費です。ほかに教材費、郊外活動費などが必要になってきます。またNPO法人正会員への入会が義務づけられていて、その入会金が3,000円、年会費に12,000円かかります。

■NPO法人横浜シュタイナー学園
入学金は400,000円です。学費は子供1人につき月額50,000円となっていて兄弟、姉妹で入学すると安くなります。(例:二人で85,000円)
学費のほかに任意額の寄付金、教材費、課外授業などにかかる費用は別に必要になります。

親のサポートが必要

シュタイナー教育をおこなう学校では、教師と親が一丸となって子供の成長を助けることを大事にしています。そのため、勉強会が盛んにおこなわれていたり、さまざまな行事への参加や校内の仕事の手伝いがあったりして、学校への深い関わりを求められます。

一般的な学校への進学

卒業後は大学や一般の高校への進学率は高いです。シュタイナー教育では特殊な学習形態をとっているため学びの内容に違いがあります。そのため一般の入学試験ではなく、AO入試などで入学資格を得る生徒が多いようです。また自分で人生を切り開く姿勢を教わってきた生徒は自らの夢を実現させることに前向きです。進学ではなく職人への道を選ぶ場合や世界を知るため海外への留学を望むことも多々あります。

まとめ:シュタイナーを知るために実際の様子を見ましょう

一般の学校とは違い、詳しい情報が入ってき辛いシュタイナー学校ですが、校内見学会や説明会などが定期的に開かれています。百聞は一見にしかず。まずは学校に足を運び、雰囲気をつかむところから始めてみてはいかがでしょうか。

この記事をかいた人

cocoiro編集部

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