シュタイナー教育とは?想像力と自己決定力を育てる教育の特徴を解説 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

ルドルフ・シュタイナーとはどんな人?

シュタイナー教育の考案者、ルドルフ・シュタイナー(1861~1925年)はオーストラリア出身の哲学を専門とした学者です。哲学・社会・経済・医学・農業などさまざまな分野において広く名が知れた人物ですが、教育においても造詣が深く、その思想は歴史に長く残ることになりました。

彼の考え方の根底にはゲーテからの影響があり、哲学を専攻して間もなく人智学という新しい学問を生みました。それは後のヴァルドルフ教育学となっています。

シュタイナー教育の特徴</h2
ルドルフ・シュタイナーは、子どもの成長段階に応じた育て方をすることが大切だと考えました。そのためシュタイナー教育の特徴は、人間の成長段階を3つに分けて考え、年齢別に必要な教育を施すことにあります。

シュタイナー教育では、子どもの成長段階を7歳ずつ以下の3段階に分けて考えます。それぞれの時期に伸ばすべき能力について解説します。

  • 「体、意思」が育つ時期(0~7歳)
  • 「心、感情」が育つ時期(7~14歳)
  • 「頭、思考」が育つ時期(14~21歳)

「体、意思」が育つ時期

7歳までは、体を育てる時期として身体機能の発達を促すような遊びを中心にします。手や足を思うままに動かすことは意思や想像する力を育てることになり、その後の「心」の成長につながってきます。

適した時期に適した部分を育てることを重要視していますので、この時期に頭をつかうような文字の練習はしません。

「心、感情」が育つ時期

思春期を迎える8歳からは心や感情を育てる時期に入ります。外界へ広がった関心に合わせて、国語の授業では、主人公の気持ちに深く入り込むような教材が用意されます。

「頭、思考」が育つ時期

思考力を育てる14歳以降ではさまざまな科目を通して、より深く学び論理的な思考が高められるような取り組みに変わっていきます。