フレーベル教育による「遊び」
フレーベルは幼児教育に効果を生む、さまざまな教育理論を提唱してきました。幼児期の遊び道具として作られた20種類の恩物も子供の学びを育てるものとして今も多くの幼児教育の現場で使われています。その中の代表的な3つをご紹介します。
積み木(恩物)~創造と破壊を繰り返して学ぶ~
フレーベル教育では、遊びを中断した場合はそのままにしておき、気が向いたときに続きの作業をするのがよいとされています。細切れになった遊びでも断続的に続けることで、集中する力がつくという理由からです。
大小さまざまな形のピースが100個入っています。良質な硬い木材で作られているため壊れにくく、長い期間、遊ぶことができます。全ピースが収まる木箱入りで、ピースを入れるときはパズルのようにして遊ぶことも可能です。
折り紙~自由な創造力を発揮させる~
フレーベルが考えた折り紙のパターンを使った折り方が多数紹介されている本です。正方形や三角形をベースにした基本の折り方、さらにそれを応用し、つなげて立体物にしたり、雑貨を作ったりします。
歌遊び~感受性やリズム感を高める~
子供の感性やリズムを養うには、遊び歌がピッタリです。フレーベル教育では、子供が大人を真似ながら手足を動かし歌うことを楽しみます。
体を動かすことで運動器官の成長を促し、歌詞を口ずさむことによって言葉の発達も望めます。
昔から伝わる『おべんとうばこのうた』や『大きな栗の木の下で』も子供は喜んで歌うのでおすすめです。
子どもにおすすめの歌遊びについては下記の記事で詳しく解説しています。
まとめ:子供の個性を尊重し、親は子供の成長を見守ろう
子供が遊びを通して学び成長するという考えのフレーベル教育。自然の中でのびのびと活動することで子供の自主性や感性が育つといわれています。子供を安全に育てたいと願う気持ちが先だって、親はつい過保護になってしまいがちです。ですが、人の成長に欠かせないのは自発的に行った経験ですので、少し離れたところから見守ることも大切でしょう。