フレーベルの教育思想とは?幼稚園が生まれた理由についても解説 ( 2 )

フレーベル教育の考え方


フレーベル教育には国や社会に役立つ人材を育成すること、個人の発達を助け健やかな人格を形成させること、の2つの目標が挙げられ、この2つを融合することを目指しています。そのため教育の場では「自分の個性を表現する力を獲得させ育てること」を具体的な目的とし、以下の3点に留意し実践されています。

自然の中でたくさん学ばせる

フレーベルは子供自身に自然を見出します。人間という大きな木に育ちゆく子供は心の内に種をもっていて、その種を育てる大切さに気が付いたのです。そして、幼児は人類にとって欠かすことのできない一員であるとし、その命に対し尊敬の念と愛をもって育てようと子供たちの庭「キンダーガーデン」を作りました。

子供は自然の中でさまざまな体験をし、多種多様な能力を伸ばしていきます。草花や虫に触れたり追いかけっこを経験したりすることで、子供は自然に対する知識やコミュニケーションの力を付けます。また水たまりに手を入れたり土でだんごを作ったりすることで、自然科学への興味を高めていきます。フレーベル教育の場では、そのような体験をより多く味わえるように、園庭には大きな木を植え、砂場や花壇がある自然豊かな環境を整えています。

先生の役割は成長を見守ること

フレーベル教育における教師の役割は、大人の考える理想へと子供を誘導するものではありません。子供の成長は自然に任せることで、自立心が芽生え主体性は育ちます。教師は子供の活動が妨げられないように見守るだけにし、迷った様子がみえても、新しい方法を提案する程度に留めます。

遊びを通して学ばせる

フレーベルは子供に対して性善説を説いており、子供は純粋な存在だとしています。ですから体の内から湧いてくる欲求や感情を、率直に表現させることをすすめています。このことは、将来自分の考えや思いを上手に伝えるようになるために必要な経験で、気持ちのコントロールにもつながってきます。自分の欲求を通すことは、自分という個人が認められているという安心感になります。反対に、感情のぶつけ方によっては集団を壊すきっかけにもなるということを学ぶからです。

日本におけるフレーベル教育の考え方

ほとんどの幼稚園では、カリキュラムにお絵かきや工作などが組み込まれ、リズム遊びやお遊戯も日常的におこなわれています。また季節の節目にはさまざまな行事が用意されるなど、フレーベルの教えがあちこちに息づいています。行事内容は七夕会、クリスマス会、餅つき大会、芋掘り会などが多く、体験を通して自発的に活動、学んでいけるような工夫がされています。

またフレーベル教育の実施園では庭への配慮が重要視され、果樹園や広い花壇を設置しているところもあります。