まとめ/親子での工作は子供にもよい影響が!
内閣府政策統括官が実施した青少年育成に関する調査研究のうち、「第2回青少年の生活と意識に関する基本調査報告書」で、親子の接触についての報告があります。
子供に「親と一緒にすることは何か」と複数回答を求めたところ、親子が会話をする機会は87.1%と多いのですが、親と一緒に工作やモノ作りをする機会は14.9%と少ないことが分かりました。
参考
第2回青少年の生活と意識に関する基本調査報告書|内閣府(第2章親子の接触 図3-2-1 親子の共同行動))
工作やモノ作りは、ただ上手に作ることが大切なのではありません。NHK Eテレ「つくってあそぼ」「つくってワクワク」でワクワクさんを演じた久保田雅人さんは次のように話しています。
工作は、工作を作るんじゃないんです。「思い出」を作るんですよ。だから一緒にやってほしい。
(引用元:あの工作名人直伝!!親子の工作あそびで一番大事なことって??|マナビコ)
工作やモノ作りは、親子で完成品をうまく作るためにはどのように工夫したらいいのか、どちらが早く上手に完成するかを競い合うなど、さまざまな楽しみ方があります。工作を楽しむ過程には会話のヒントがたくさん潜んでいるため、親子の絆を深めるのにとても良い影響があります。
工作を親子で楽しむ上で一番大切なのは、親が工作に興味をもって楽しむ姿勢です。
子どもの「家庭生活への満足度」を規定するのは,子ども自身の目を通した親子関係であり,親自身の評価の規定力は意外に小さい。ただし,親の「家庭生活への満足度」と子どもの満足度との関係性は高く,親自身にとって楽しい家庭かどうかが重要だと言える。
(引用元:第2回青少年の生活と意識に関する基本調査報告書|内閣府(第2章親子関係と親の影響力 6まとめ-2))
つまり、子供が満足して生活できるかどうかは、親自身が家庭生活に満足しているかどうかに左右されるということです。親自身が子供と一緒に行動していることに喜びを感じることで、子供は幸せに生きることができるのです。
光る泥団子を子供が作りたいと言ったときに、砂場の土は汚いからダメと一蹴するのではなく、泥団子工作キットを準備して取り組んでみましょう。
光る泥団子のほかにも手作りの工作キットはたくさん販売されています。どうしても土に対してアレルギーがあったり、小さなお子さんがいて土を家庭内に持ち込めないなどの諸事情がある方は、取り組みやすい工作キットを探してみてもいいでしょう。
参考
手作り工作キット|イベントグッス★スマイル館
砂場の衛生検査を行っていますか?|厚生労働省登録検査機関 株式会社日本総合科学
学校環境衛生管理マニュアル(P154 3学校の清潔及びネズミ、衛生害虫等(8)学校の清潔 A 検査項目及び基準値の設定根拠等の解説(イ))|文部科学省
第2回青少年の生活と意識に関する基本調査報告書|内閣府(第2章親子の接触 図3-2-1 親子の共同行動)
あの工作名人直伝!!親子の工作あそびで一番大事なことって??|マナビコ
第2回青少年の生活と意識に関する基本調査報告書|内閣府(第2章親子関係と親の影響力 6まとめ-2)