バレエ『白鳥の湖』の作品情報・あらすじ・有名楽曲・鑑賞方法を紹介

白鳥に扮したダンサーの群舞がある『白鳥の湖』は、優雅な衣装や楽曲の雰囲気も含め、一般的にバレエの代表格として認識されているのではないでしょうか。実際に「3大バレエ」の1つとも数えられる作品ですが、意外とあらすじや登場人物についてはよく知らないという人も多いでしょう。実は子供にも親しみやすいストーリーラインを持つ作品なので、親子で鑑賞してみてはいかがでしょうか。

バレエ『白鳥の湖』の作品情報

まずは『白鳥の湖』の概要についてご紹介します。『白鳥の湖』という名前は、バレエ作品そのものを指すこともあれば、楽曲のみを指す場合もあります。この記事ではバレエ作品・楽曲を特に区別せず、すべてを『白鳥の湖』と呼びますのでご了承ください。

楽曲の作曲者・作品番号

作曲者はピョートル・チャイコフスキー。作品番号はOp.20です。

チャイコフスキーが作曲したバレエ音楽は『白鳥の湖』に加え『くるみ割り人形』『眠れる森の美女』の3作品のみですが、この3つを「3大バレエ」と呼びます。これはチャイコフスキーの3大バレエであると同時に、バレエ音楽界における3大でもあると言われています。

初演

初演は1877年、帝政時代のロシアで行われています。当時バレエはロシアが国を挙げて取り組んでいる芸術でしたが、チャイコフスキーの音楽は平均的なバレエ音楽よりも難解で、観客や批評家からはあまり良い評判を得られませんでした。

チャイコフスキーは悪評に落ち込み、生前は『白鳥の湖』の再演を許しませんでした。死後の1895年に蘇演が行われ、以後現在のような高い評価を得るに至っています。

なお、楽曲は蘇演時を含めたびたび改訂されているため、さまざまなバージョンが存在します。また、2時間半ほどある全曲をコンパクトにまとめた「組曲」も存在します。

参考

(124) 《白鳥の湖》がうけなかった理由 | 聖光学院管弦楽団

原案となった作品

『白鳥の湖』には原案となった作品があります。ドイツの小説家ムゼーウスによる童話『奪われたヴェール』です。ドイツの作品が元になっているため、『白鳥の湖』の舞台はドイツとなっています。

当時のバレエ界では、振付師が作曲家よりも高い地位にいました。そのため、ストーリー展開や楽曲の小節数・リズムなどはチャイコフスキーだけの発想とは言えません。当時の振付師はとても細かいリクエストを作曲家に出していたため、作曲は芸術というよりある種の「職人芸」と考えられていたそうです。

参考

(125) バレエ音楽史を変えたチャイコフスキー | 聖光学院管弦楽団