大人も子供も熱中する光る泥団子の作り方を5つのステップでご紹介! - cocoiro(ココイロ) - Page 3

光る泥団子を追求した大人たち

最後に、光る泥団子を追求した2人の大人をご紹介します。1人目は、日本泥だんご科学協会という組織の理事長を務めていらっしゃる方で、光る泥団子の作り方をインターネット上で細かく紹介しています。

また、太平洋を挟んだアメリカ合衆国には、日本泥だんご科学協会のホームページをきっかけに、光る泥団子に魅了され、土選びから行っているアメリカ人男性もいます。

日本泥だんご科学協会理事長 加用文男さん

『光れ!泥だんご 普通の土でのつくりかた』(講談社)の監修を務めている加用文男さんは、発達心理学を専門とされている研究者です。加用さんは、幼稚園を回り、泥団子作りを通して子供の遊びの研究をしています。

子どもがなぜ遊ぶのか、なにが楽しいのか、ほんとうはよくわからないんです。わからないくせに、わかったような発言をしたら有害ですよ。 ――泥遊び研究自体がめずらしいと思いますが。 たしかに遊びの心理学研究の中心は「ごっこ遊び」で、精神的、知的能力の発達に関する研究ばかりに関心が持たれています。泥ダンゴづくりなど、皮膚を接触させる遊びの研究はほとんどありません。でも、子どもは一日中「ごっこ遊び」ばかりではないでしょ。

(引用元:ドロ団子研究家 加用文男さんインタビュー|不登校新聞

加用さんが泥団子作りを始めたのは、保育園の子供たちの暇つぶしになるからという理由からだったそうです。

平成13年には、泥団子のホームページも公開しています。ホームページでは、光る泥団子の詳しい作り方や、日本泥だんご科学協会のメンバーによる泥団子の作品を40以上も閲覧することができます。また、加用さんや他のメンバーが泥団子作りに惹き込まれていった経緯などは、発達心理学や育児に興味を持つ人であれば、興味を持って読むことができるでしょう。

参考

光れ!泥だんご 普通の土でのつくりかた|Amazon

光る泥団子|Amazon

ブルース・ガードナーさん

泥団子作りに魅せられ、ホームページまで作ってしまったのが、ブルース・ガードナーさんです。ガードナーさんは、友人を介して光る泥団子を知り、のめり込んでいくうちに日本泥だんご科学協会(英語名:Association of Nippon Doro-dango Science)に行き着いたそうです。

加用さんが公開していた光る泥団子の作り方を参考に、研鑽を重ね、自身でホームページを作成し、作品を紹介しています。作品の中には、いくつもの色の光る泥団子が展示されています。また、光る泥団子ではなく、表面の質感をワニ皮のようにゴツゴツしたものにしてみたり、あえて規則的な凸凹をつけてみたりとさまざまな試行錯誤がされています。

ニューメキシコの広い大地で、自ら土を採集し、専用の制作場所で土をこして、サラサラな状態にするところから行っています。その様子はまるで陶芸家のようです。

参考
abou hikaru dorodango|dorodango.com
Buck the Cubicle:Hikaru Dorodango|vimeo