大人も子供も熱中する光る泥団子の作り方を5つのステップでご紹介! - cocoiro(ココイロ) - Page 2

光る泥団子を作る5つのステップ

泥団子

必要なものが揃ったところで、さっそく泥団子を作っていきましょう。ここでは、複雑な光る泥団子作りの工程を、シンプルに5つのステップに分けてご紹介します。

ステップ1 土台作り

光る泥団子の土台となる玉を作るところから始めます。乾いた土に水を注いで、土が水を十分に含んだ状態にします。水を含んだ土を、丸い形に握っていきます。握るときに、できるだけ水分が絞られるように握りしめます。

泥団子が丸い形にならず、ボロボロと崩れてしまうようなら、水を足してみましょう。また、水分を絞っていくと、泥団子にヒビが入ってしまうことがあります。これは、土の性質が粘土質すぎるために起こる現象です。なので、砂場にある砂のようなサラサラのものを含ませるようにしましょう。

ステップ2 球体作り

泥団子の土台が出来たら、ここから球体を作ることにこだわっていきます。ここでは、とにかく表面に凹凸のない、完全な球体に近づけることを考えて作業しましょう。

初めのうちは、土台の泥団子に、乾いた土を振りかけながら形を整えていきます。凹凸があるようでしたら、指先で丁寧に削っていきましょう。表面を滑らかにするよりも、形を球体にすることを優先します。ここで作った形が光る泥団子の形になりますし、後で修正することは難しいので、綺麗な球体にするようにしましょう。

泥団子の形が球体になったら、そこからはひたすら表面を滑らかにする作業です。ここでは、光らせることよりも表面を滑らかにすることだけに集中します。30分以上時間をかけて、丁寧に丁寧に親指の腹と付け根のあたりで泥団子を撫でていきます。乾いた土をふりかけては、親指の腹で撫で、少し位置をずらして乾いた土をふりかけて、親指の腹で撫でてを繰り返します。

このときにふりかける土は、砂場の砂のようにサラサラなものにします。湿っている土をかけるといつまでたっても表面が滑らかにならないので注意しましょう(球体の形を整える段階では、多少湿っている土をかけても大丈夫です)。

このステップの完成の目安は、泥団子に乾いた土をふりかけても、土が付着せず、吹いた息で土が飛んでいくような状態です。

ステップ3 休ませて水分を減らす

泥団子の表面が滑らかになったら、泥団子の中の水分を減らします。これは、光る泥団子作りの中で一番難しい工程です。急に水分を飛ばしてしまうとヒビが入ってしまいますし、水分が多すぎると光る泥団子になりません。

休ませて水分を飛ばす時間は、湿度や温度、泥団子作りに使っている土の性質、泥団子の大きさなどによって異なります。また、球体を作る工程にどの程度時間をかけたかでも変わってきます(球体を作っている間にも水分は飛んでいくため)。そのため、一概には言えませんが、手の平サイズの泥団子であれば、30分~1時間程度が目安になります。

休ませる際の注意点は、泥団子の形が変わらないように、乾いた雑巾など柔らかいものの上に泥団子を置くことと、直射日光を避けた風通しの良い場所に置く点です。

さらに万全を期して、泥団子をビニール袋に入れることで、泥団子全体の湿度を均一に保つことができます。時間はかかりますが、そうすることでより美しい光る泥団子を作ることができます。

ステップ4 仮皮膜作り

休ませて泥団子の中の水分を減らしたら、仮の膜を作ります。風で舞い上がる埃のような細かい乾燥した砂を手の平に馴染ませて、泥団子の表面に膜を作るように撫でていきます。ケーキにパウダーを散りばめるように、泥団子全体にまんべんなく馴染ませましょう。

これを15分ほど行うと、泥団子の表面にツルツルの皮膜ができてきます。皮膜ができてきたら、ストッキングを使って丁寧に磨いていきます。磨いていくと、泥団子は光るようになります。

ただ、この時点では泥団子の中にまだ水分が残っています。そのため、翌日になるとその水分が表面に出てきて、光が失われていきます。この段階では、ずっと光り続ける泥団子ではないのです。

ステップ5 最終皮膜作り

最後の工程は、泥団子の中の水分の蒸発を利用して皮膜を作るという難しい作業です。ステップ4と同じように仮皮膜を作る要領で、細かい乾燥した砂を手の平に馴染ませて、泥団子に薄化粧をするつもりで撫でていきます。

乾燥した砂を表面に膜として作っているので、泥団子は段々と白っぽくなってきます。この作業をひたすら続けます。続けていくと、白っぽい泥団子の表面が、段々と光り始めてきます。

光り始めたら、そこで作業をやめるようにしましょう。完全に光るまでやってしまうと、後から蒸発してくる水分によってヒビ割れの原因を作ってしまいます。少し光り始めたら、雑巾などの乾いた布の上に置いて、最終皮膜に水分が浸透していくのを待ちます。上手くいけば、完全に乾燥したときに光る泥団子ができあがっています。できあがった光る泥団子は、何日経っても光を失うことがなく、宝石のように光り続けています。

ただ、一度のチャレンジで完璧なものはなかなかできません。何個も何個も作っていくうちに少しずつ光る泥団子が作れるようになるので、試行錯誤する過程を楽しみながら取り組むことをおすすめします。

 

光る泥団子に色付けする方法

光る泥団子の作り方を修得したら、宝石のように泥団子を光り輝かせてみたいとか、宇宙にある惑星のように泥団子に色を付けてみたいという好奇心が膨らむこともあるでしょう。ここでは、絵の具を使って泥団子に色を付ける方法と、泥団子キットを使って色を付ける方法をご紹介します。

絵の具を使う

できあがった光る泥団子に絵の具を付けるだけで、光る泥団子を宝石のようにすることができます。完成した光る泥団子は固くなっているので、強い衝撃を加えないように注意して塗ればさまざまな色の光る泥団子を楽しむことができます。

パールのような色にしたいとき

白色と黄色を混ぜることでクリーム色を作ることができます。このクリーム色を光る泥団子に塗ると、海の宝石「パール」のような色になります。白色と黄色の配合だけでもさまざまな種類のクリーム色が作れるので、薄めの色から試してみるといいでしょう。

ラピスラズリのような色にしたいとき

ラピスラズリは、濃いブルーの宝石です。まるで宇宙から見た地球のような、吸い込まれるようなブルーが特徴です。また、濃いブルーの中に、白色や金色を輝かせることで、見る者に神秘的な印象を与えることができます。

ラピスラズリを作り出すには、藍色や群青色を光る泥団子全体に塗るようにします。ムラなくまんべんなく塗るようにしましょう。その後に、白色や金色を点々と付けることで、ラピスラズリを表現することができます。

泥団子キットを使う

便利なもので、子供の自由研究用に泥団子キットなるものが販売されています。その泥団子キットには、必要な土だけでなく、色を付けるための粉も付いています。色の種類は、赤色、黄色、青色の3種類で、価格は楽天市場で税込み864円です。

泥団子キットを使う利点は、色を付ける粉が付いているだけではありません。泥団子を作るために厳選された土が用意されており、先ほどご紹介した皮膜を作るときの粉も付いています。そのため、土の調合を意識する必要もなく作ることができます。また、土も安全なものを利用しているので、雑菌が入っている心配も少ないです。

ただし、自然の奥深さや面白さを感じるには物足りないでしょう。