学級崩壊はなぜ起こる?学級崩壊を防ぐために親ができること - cocoiro(ココイロ) - Page 3

学級崩壊を起こさないために親ができること

学級崩壊を自分の子供のクラスで起こさないために、親にはどのようなことができるのでしょうか。

先生や友達を否定しない

子供の聞いている前で、担任の先生や子供の友達を否定するような発言をするのはやめましょう。「あの先生はダメだよね」「〇〇ちゃんって、勉強できないよね」などと親が言っているのを聞くと、子供は「そうなんだ……〇〇先生って、ダメな先生なんだ」「あの子は勉強できない」と思い込んでしまったり、「あの先生、ダメなんだってよ」など他人をバカにするようになる可能性もあります。

そこまで深い意味のない言葉であっても、子供の前で先生や友達を否定するような発言は控えるようにしましょう。

子供が不満をもらしていないか観察

子供のクラスが学級崩壊する気配があるかないかを察知するために、子供が学校の不満をもらしていないかに気をつけるのも1つの方法。クラスがうまく回っていない場合、子供は不満を漏らすようになります。

「クラスが嫌だ」「先生はずるい」などの言葉が出てくるのは、状況が悪くなっている可能性があります。「ほかの友達はどう思ってるの?」など声をかけながら、様子を気にかけましょう。

教員や他の保護者の話も聞く

現在の子供のクラスの状況をなるべく正確に把握するためには、子供の話だけではなく、担任の教員や他の保護者にも話を聞くようにしましょう。子供の口からだけでは得られない情報があるかもしれないので、話を聞く機会を設けられるといいでしょう。

ただし、あまり探りを入れすぎると話に尾ひれがついて大げさな話になり、うわさになってしまう可能性もあります。教員や学校の批判のような形ではなく、あくまでも学校での子供たちの生活の様子を知るというスタンスで、自然に話を聞くような対応をしましょう。

終わりに

学級崩壊とはどのような状態のことか、さらに学級崩壊はなぜ起こってしまうのか、また子供のクラスで学級崩壊を起こさないために親ができることを解説しました。子供の教育環境を守るためにも、子供の話や様子を日々気にかけることが大切です。

参考

小学校における児童の学級への適応感と学校生活との関連 : 小学生用学級適応感尺度の作成と学級別の検討|発達心理学研究
学級崩壊の社会学 : ミクロ要因とマクロ要因の実証的検討|明星大学研究紀要
学級崩壊 |文部科学省
社会性 世界の子ども・教育 北欧|新興出版社啓林館
「校内暴力・学級崩壊」について【前編】|ベネッセ教育情報サイト
小学校の【学級崩壊】原因と親が知っておきたい3つの対処法とは?|BRAVA

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ニーガタのオーモリ