子供と一緒に体験学習や野外活動を楽しむ親子遠足。大人になると「遠足」のようなレジャーに出かける機会はありませんから、どんな格好をしたらいいのか悩む人も多いのでは? 保育における遠足の意義や実際の活動内容などをまとめ、参加する際の服装とアイテムを提案します。お父さんたちへ向けてのおすすめアイテムもピックしました。参考にしてみてください。
もくじ
親子遠足とはどういうもの?
親子遠足の目的とは?
親子遠足は、子供と親が一緒に出かける、保育園や幼稚園の行事です。遠足は保育においては、園施設の外で行われる「園外保育」の一種に位置付けられます。園外保育には散歩など日常的な活動も含まれますが、遠足はその中でも少し特別な、ときに交通機関なども利用して出かける、非日常的な活動です。
論文『保育園の「園外へ歩いて出かける活動」に関する保育家庭編成時の留意点』では、厚生労働省『保育所保育指針解説書』などの資料をもとに、保育園の「園外へ歩いて出かける活動」について、その意義を次のように整理しています。
(…前略)間接経験の機会が増えて実体験が不足しているので, 自然や季節変化に直接かかわったり, 幅広い世代の人々と交流したり様々な文化・伝統に直接触れたりして, 学びの幅を広げることが重要であると考える(後略…)
(引用元:森英子ら(2014年)『保育園の「園外へ歩いて出かける活動」に関する保育家庭編成時の留意点』兵庫教育大学教育実践学論集, 第15号, P101-111)
参考
親子遠足はどこに行くの?何をするの?
前出の論文『保育園の「園外へ歩いて出かける活動」に関する保育家庭編成時の留意点』では、園外活動として『保育所保育指針』内で想定されている場所と内容を、次のようにまとめています。
<場所>
①「高齢者施設」「施設等」「公園」「広場」などの公共の場
②「自然」「自然環境の豊かな場所」「野外の自然」など自然環境の豊かな場所 ③目的地までの移動経路やコースそのもの |
<内容>
①地域の行事への傘下や地域社会との交流
②自然と関わる活動 ③散歩 |
参考
森英子ら(2014年)『保育園の「園外へ歩いて出かける活動」に関する保育家庭編成時の留意点』兵庫教育大学教育実践学論集, 第15号, P101-111
別の論文『園外保育における安全確保体制に関する研究』では、東海地方と北陸地方の公私立保育所354施設にアンケートを行い、園外保育の実際を調査しています。遠足など非日常的活動ではどういったことをしているのか、調査結果から抜き出してみましょう。
動物園や水族館など | 79.8% |
山や海など | 52.6% |
公共交通機関の利用 | 61.4% |
宿泊体験 | 15.1% |
運動活動 | 18.4% |
その他の非日常的活動 | 8.5% |
参考
(森俊之ら(2013年)『園外保育における安全確保体制に関する研究』保育科学研究,第4巻,P52-60 より作成)
動物園、水族館といった施設、山や海など自然の中が、行き先として多く選ばれていることが分かります。また、公共交通機関を利用する園も、半数を超えるようです。