2歳の夜泣きの原因とは?
日中に受けた強い刺激やストレス
日中に刺激的な体験をしたり、「怖い」「不安」と感じるようなストレスがあると、それが原因で夜泣きにつながることがあります。これは、幼いころは大脳にある「前頭葉」という部分が発達途中で、不安や不快な気持ちを上手に抑えられないことが原因です。
幼稚園や保育園に通い始めて新しい刺激を受ける、引っ越しで環境が変わる、下に兄弟が生まれるなどの日々の変化があると、夜泣きにつながることがあります。
赤ちゃん返り
下の子が生まれた後に夜泣きが始まったとしたら、赤ちゃん返りによる夜泣きの可能性があります。
赤ちゃん返りとは、弟や妹が生まれること。ママの愛情が下の子に取られてしまうと不安を感じたり、寂しさや愛情不足を感じたりすることが原因で、赤ちゃんのごろに返ったように泣いたり甘えたりすることを言います。
まだ2歳なので、甘えたい気持ちも強く、寂しさや不安が夜泣きとして出てくるのでしょう。
入浴時間が遅い
入浴時間が遅く眠る直前になると、体が眠りの準備ができる前に就寝することになるため、眠りが浅くなり夜泣きにつながることがあります。
入浴は、遅くとも眠る1時間前までに済ませて、体温が十分に下がってから眠りにつくことが大切です。
体力が余っている
昼寝を多くしすぎてしまったり、日中に十分に体を動かせなかったりして体力が余っていると、よく眠れずに夜泣きにつながることがあります。
適度に疲労感を感じた方が夜は深く眠れるものです。質の良い眠りのためにも、たくさん遊ばせてあげることが大切です。
睡眠環境が悪い
寝る部屋の温度が適温ではない、雑音でうるさい、電気が明るすぎるなど、睡眠環境が悪いことも夜泣きの原因になります。
また、寝るときに使うパジャマや布団が合っていないことも、睡眠環境の質を下げる原因になり得ます。よく眠れるように、寝具類を調整するといいでしょう。
イヤイヤ期が原因
2歳ごろは、ちょうどイヤイヤ期の時期にも当たります。イヤイヤ期は自我の芽生えにより、今までよりも自己主張が強くなり、あらゆることに反発するものです。
成長の過程ですから仕方ないことですが、どうしても親に怒られることも増えてしまうため、子供がストレスを感じて夜泣きにつながることがあります。
成長痛が原因
幼児期から小学生くらいまでに起こる成長痛が原因で夜泣きになることがあります。
成長痛は夜に症状が出やすく、朝になると収まるという特徴があるため、ちょうど寝ているときに痛みを感じて夜泣きにつながることがあります。
2歳の夜泣きに効く対策とは?
生活リズムを整える
生活リズムを整えることでよく眠れるようになり、夜泣きが改善されることがあります。
- 起床時間・就寝時間を一定にする
- 朝起きたら太陽の光を浴びる
- 毎日同じ時間に食事をとる
- 日中は体を動かす
以上のような方法を実践すると、身体のリズムを調整する自律神経が整えられて生活リズムが整います。
睡眠環境を整える
眠る部屋や寝具を整えて、深く眠りやすい環境を作ることも大切です。
- 電気は明るすぎないか
- 室温は快適か
- ふとんなどの寝具が季節に合っているか
- パジャマの着心地はいいか
以上のことをチェックして、快適な環境を整えてあげましょう。
眠る前の強い刺激に注意する
眠る前に強い刺激を受けてしまうと、身体が覚醒してよく眠れなくなります。眠る前の強い刺激の原因は、
- スマートフォンやテレビの画面を見る
- 熱すぎるお風呂に入る
- 眠る直前に入浴する
- 明るすぎる部屋にいる
といったことが代表的です。
遅くとも眠る1時間前には温めのお湯で入浴を済ませ、部屋の明かりを落として眠る準備を始めましょう。また、眠る前にスマートフォンやテレビを見るのもやめましょう。
スキンシップを取る時間を増やす
スキンシップを取る時間を増やすと、夜泣きが改善されることがあります。夜泣きは、不安感や恐怖感など、ストレスを受けることが原因の場合があります。
スキンシップを取る時間が増えると恐怖心や不安感が和らぎ、子供が安心して眠ることができ、夜泣きがなくなることがあります。
環境が変わって落ち着かない、下の子が生まれて赤ちゃん返りが始まった、といった時期にはなるべくスキンシップを取る時間を増やすことをおすすめします。
眠る前に抱っこをしたり、絵本を読んだり、遊んだり、おしゃべりをするなど、楽しい時間を過ごすといいでしょう。