日本の生徒指導はどうなっているの?実態や事例をご紹介 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

生徒指導の事例

生徒会
学校教諭は日ごろの生活指導はもちろんのこと、インターネットトラブルの指導やモンスターペアレントの対応まで常にアンテナを張りめぐらせ、生徒を良き方向に導こうと日々支援しています。

ここからは生徒指導の実例をご紹介します。

仲間外れにされた小6女子

小学校6年生のA子は無口でおとなしい性格でした。6年生になった時から学年全体で避けられていた雰囲気がありました。

同じクラスの生徒だけでなく、同じ学年の生徒からも休み時間に叩かれたり、悪口を言われたりしていました。掃除のときにA子の机を運ぶことを嫌がられたり、体育の授業でA子と同じチームになることを嫌がる生徒もいました。

A子の訴えがなかったが担任の先生はいじめであると判断しました。

指導のポイント

まず、学校でのいじめの現状を保護者に伝えることが大切です。そして家庭でお子さんを暖かく支援していってもらうように理解してもらいましょう。そして、家庭での様子をプライバシーに配慮しつつ把握しておくことも大切でしょう。

担任の先生だけで解説しようとせず学校全体での取り組みが大切です。そして担任の先生はA子とのコミュニケーションの場を多く持つよう心がけていきましょう。

SNSや掲示板での誹謗中傷

中学1年生A子の悪口がインターネットの掲示板に書かれていました。女子3人が悪口を書き込みをしていてそれに呼応して更に同級生2人が書き込みをしていました。その内容は「A子ウザイ」「A子の顔はキモイ」「A子はぶりっ子している」など誹謗中傷的な内容でした。

この掲示板を見た地域の方が学校に連絡し、学校はインターネットを確認し、いじめが発覚しました。

指導のポイント

学校では気づかないことを地域の方が気付き、連絡してくれたことが何よりもの救いでしょう。このまま掲示板で誹謗中傷され続けてA子が学校が嫌になっていたかもしれません。地域と学校が一体となっていることで早期発見できたと言えるでしょう。

こういったインターネットを使ったいじめはクラスだけにとどまらず、学校全体の問題と捉え、全校生徒や保護者へ注意することが再発防止につながります。

誰でも簡単に好きなことを書くことができるインターネットの掲示板。先生や保護者は日ごろからインターネットやスマートフォンの使用について指導していくことが大切です。